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毒の色

by 唐草 [2024/02/14]



 先週ぐらいにSNSで「毒は何色か?」という話題で盛り上がっていた。ゲームやアニメの毒表現を見ると日本とアメリカでは毒を表す色が異なるようだ。
 日本だと毒を紫色で表現することが多いようだ。そう言えばドラクエの毒の沼地も伝統的にずっと紫色(草原の色とかぶらないための配色)。モンハンの毒も紫色で表現されている。ゲリョスもギギネブラも紫色のゲロを飛ばしてくる。
 一方、アメリカの毒は緑色だ。Falloutの放射性廃棄溶液も緑色だ。他の様々な作品で生物をミュータント化させる毒液の多くが緑色。そして、ミュータント化したキャラもハルクを筆頭に緑色の皮膚が多い。
 ぼくらの身の回りには体に害をなす物質はたくさんある。例えば毒キノコ。毒があることをアピールするためにどぎつい赤なものも多い。だが、食用のキノコと変わらぬ色でしっかりと毒を持っている厄介なものもある。
 化学薬品に目を向ければ生命を脅かすもので溢れている。毒というとフグ毒のテトロドトキシンのような神経毒のイメージが強いが、一酸化炭素だって強烈な毒と言ってもいいだろう。そして多くの毒は白色や無色透明だ。どうやって調べたか謎だが、一説には無味無臭が多いらしい。
 現実には紫色の毒も緑色の毒もほとんどない。でも、それぞれの文化ごとに「毒といえばこの色」というイメージが定着している。一体何が毒の色のイメージを形成したのだろう?
 赤や黄色と黒の縞模様のように文化を問わず同じ意味を持つ色も存在する。これらは危険な配色としてDNAに刻まれているのだろう。毒の色に関して共通認識がないところを考えると、比較的最近形成された色のイメージなのかもしれない。映画やゲームといった新しいメディアが作り出したイメージの可能性さえある。
 ぼくは海外のゲームが大好きだけれども、どうやら根は日本人のようだ。今作っているゲームでは、毒などのデバフ効果を紫色で表現している。そして、緑色は回復などのバフに利用している。
 アメリカ人は、ぼくの緑と紫の配色を見ると「なんでこいつ毒飲んで元気になるの?」と大きな違和感を覚えるのだろうか?