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憧れているけれど

by 唐草 [2021/04/22]



 根っからのパソコンオタクなのでDELLのDMを無視できない。買う気もないのに新製品をチェックしてしまう。
 サーバ機購入履歴のあるぼくの手元には法人向けDMが届く。そこにはゲームや動画といったエンタメ要素はひとつも書かれていない。省スペース、コスパ、即納とか書かれている。個人向けの宣伝が夢を売っているのだとしたら、法人向け宣伝は現実を売っていると言ったところ。
 法人向けDMには、事務用ノートPCからCAD向けワークステーションまでさまざまな製品が掲載されている。DMを眺めていてぼくがときめくのは、やっぱりノートPC。薄い本体に様々な機能とパーツがぎっしりと詰め込まれているのを想像すると「これぞテクノロジーの結晶」とときめいてしまう。
 大学時代からノートPCに憧れてきたし、それは今でもぼくの中にある。だから買いもしないノートPCを見てもワクワクが止まらないのだ。
 ところが、ノートPCを買うのは稀。デスクトップPCばかり買っている。なぜ憧れとは裏腹の選択ばかりするのか?
 ぼくが在宅ワーカーだというのが大きいかもしれないが、家でも外でも使えるノートPCの方が使い勝手はいい。デスクトップPCの優位性は拡張性にあるが、パーツ交換はやってメモリぐらい。最近では価格差も縮まっている。
 冷静に考えるとノートPCを買ったほうが賢いように思える。それなのに買うのはデスクトップPCばかり。なぜ?
 長らくこの疑問を抱えていたのだが、気がついていないだけで答は目の前に転がっていた。青い鳥のようなもの。と言ってもツイートではない。在宅勤務のために職場から自宅に持ってきたノートPCがすべてを語っていた。
 今、Macbookを使っている。でも、本体は閉じたまま。外部ディスプレイに映像出力して、キーボードとトラックボールをつないでいる。傍から見るとまるでデスクトップPCを使っているよう。
 これが答。ぼくは大きなディスプレイにお気に入りのデバイスをつないでPCを使いたいのだ。小さく薄い本体には憧れているけれど、狭い画面と薄いキーボード、軽いトラックパッドは使いたくない。
 ノートPCを買っても閉じて使うなら初めからデスクトップPCを買うのが賢明。これがぼくの選択理由。