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高解像度のジレンマ

by 唐草 [2022/11/10]



 職場のiMacの画面解像度は5120 x 2880もある。高解像度と呼ばれる4Kの3840 x 2160を上回るサイズだ。強いて呼ぶなら5Kとなる。
 そんな高解像度がどんな場面で役に立つのか?
 実のところ5Kを活かす機会を見つけあぐねている。普段は半分の解像度に設定して倍表示モードで利用している。こうすることで文字が印刷物のようにくっきりと表示される。
 高い解像度を広い作業スペース確保でなく、読みやすい文字を描くために使う。贅沢な使い方だが、これがmacOSの設計思想。その思想に逆らってDot by Dotの5Kで使うと文字が読みにくいほど小さくなる。
 ここから学んだのは、解像度は高ければ高いほど良いとは言えないということ。モニターの物理的サイズと解像度のバランスが重要なのだ。先日、新しいモニターを購入した際も、この点を優先的に考えていた。
 これまで使っていた24インチのモニターは1920 x 1200だった。そのまま使うと文字が大きすぎるので80%に縮小していた。新モニターは27インチで2560 x 1440。物理的にも解像度的にも広くなっているが、1ドットのサイズは小さくなった。そのため、これまで通りの文字サイズ80%で使うと文字が小さい。読めなくはないけれど、長時間読んでいると疲れる。
 無理して小さな文字を追って眼精疲労に悩まされるのはバカらしいので文字を少し大きな90%へ変更した。これでちょうどいい感じになった。
 読みやすくなった文字を見て思う。画面は広くなったが文字を大きくしてしまったら、結局のところ表示できる情報量は変わっていないのではないか?下手したら減っているかもしれない。これではなんのためにモニターを新調したのか分からない。
 真相を確かめるため電卓を叩いた。
 デフォルト文字サイズが20ptと仮定した場合、1920pxに80%サイズの16pt文字は120字並び、2560pxに90%サイズの18pt文字は142字並ぶ。よかった、表示情報量はちゃんと増えている。
 無駄な買い物にならず一安心。