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猫好みトイレ

by 唐草 [2022/04/27]



 玄関を開けたら姉妹猫がいるとか「黒猫とまた暮らしたい」と言ったその日に桜耳の黒猫が通りの向こうから走ってきたりとか嘘みたいなことが続いた結果、今の我が家には6匹の猫が暮らしている。猫の譲渡会に出せないような問題猫が混じっていることもあるが、何らかの縁で出会った猫を手放すことは、ぼくにはできない。それをするなら20年ぐらい面倒を見るほうが、ずっと心が軽い。
 過去最大の飼育頭数となっているが、多頭崩壊は起きていない。自分自身を大きな猫だと信じて疑わないヤバメな人間がボスとなって群れを率いている。相性の悪い猫の組み合わせもあるが、自称ボスが体を張って(ときに血を流し)事態の収拾に努めている。
 それでもいくつか不十分だと感じていることもある。1つが、猫トイレの数。
 屋内で猫を多頭飼いするときは、猫の数と同じだけの猫トイレを用意するのが理想とされている。猫はキレイ好きで、匂いで縄張りを主張する生き物。他の猫とトイレをシェアしたくないという気持ちはよく分かる。
 だが、狭い我が家に6個もの猫トイレを設置できない。最大限努力しても4個が限界だった。これ以上置くと人間の暮らしが破綻しかねない。
 4個のトイレの使い方を観察していると、どうも我が家の場合は3個で十分だったのではないかという感じもする。それに4個の内の1個だけが、妙に人気なのだ。なんと6匹中3匹がそのトイレを使っている。相性の悪い猫どうしが同じトイレを使うのは、なんとも不思議。
 何が人気の秘密なのだろうか?使っている猫砂はどれも同じだし、トイレのサイズもほとんど同じ。違うことと言えば、設置環境ぐらいだろうか?いずれのトイレも部屋の隅に置いてあり、用を足す猫が物陰に隠れている気分を味わえるようになっている。人気のトイレは一番狭い場所にある。掃除するのも大変なくらいに狭い場所だ。
 ちなみにその一番人気のトイレがあるのは、ぼくの寝室。猫どもにとっては、ぼくがトイレで寝ているという認識なのだろう。それは良いのだが、人が気持ちよく寝ているときに勢いよく砂を掻き散らすのはやめてほしい。