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脱税クリエーター

by 唐草 [2022/11/20]



 今日からぼくのことは「脱税クリエーター」と呼んで構わない。
 と言っても、本当の税金のことではない。インボイス制度に反対だとかの政治的な話題ではないので安心してほしい。
 口の悪いぼくは以前からAdobeのサブスク料金を「クリエーター税」と呼んでいた。もちろんソフトウェアに対価を払うことは必要だ。ぼくはフリーソフトウェア支持者であるが、そのことに異論はない。
 ただ、Adobeのやり方はどうにも賛同できない。価格が高いことを問題にしているのではない。競合他社を買収して市場から選択肢を潰した上で殿様商売なサブスクを実施していることを苦々しく思っている。
 とは言え、デジタルクリエイティブ業界ではAdobeが業界標準だし、Photoshopを筆頭とした各種ソフトのクオリティは他のソフトと一線を画している。フリーソフトウェアでは太刀打ちできない牙城が築き上げられている。
 その対価は毎月5,000円。ソフトの性能を考えれば高くはない。それに代替手段も限られている。だから、決して安くはないこの額を毎月払っている人も多い。
 でも、ぼくはどうしてもこの料金に納得できなかった。
 だから、かれこれ10年以上にわたって買い切りバージョンのCS5を使い続けてきた。だが、CS5は数年前のmacOSから起動できなくなっている。
 OSを取るかAdobeを取るかの選択に迫られ、ぼくはAdobeを選び続けていた。それも限界。CS5が動く最後のmacOSでは、他のソフトが使用できない。それに最近はWIndowsを中心に使っている。画像編集するときだけ古いMacに移動するのは、非効率だった。
 だから、ついにAdobeと完全に袂を分かつことを決断した。
 古いCS5ももう使わないし、この先もサブスクに加入しない。金輪際Adobeには1円も払うものかと腹をくくった。クソ喰らえ、クリエーター税!
 この決断を後押ししたのは、Adobeの互換ソフトの1つであるAFFINITYの40% OFFセール。ぼくの決断は、昼食から仕事道具選びまですべてセールで決まるのだ。意志は頭ではなく財布の中にある。