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PCゲームの停滞

by 唐草 [2022/04/04]



 PCの排熱で部屋が暑くなるのは、20年ぐらい前に使っていたPowerMac G4以来の経験だ。当時は省エネよりも処理力が評価されていた。だから、エコなんて気にせずバンバン電気を流して、熱くなったらけたたましいファンでガンガン冷やしていた。
 時代が進みPCが身近なものになっていくに連れ求められるものも変わっていった。今では静かに長時間使えるものが良いとされている。なにより処理能力が劇的に向上したので、文章を作ったり、動画を見る程度では全然熱くならない。
 今回、暖房のような熱を生み出したのは3Dゲームのせいだ。
 ぼくの手元にあるPCは、ゲーミングPCを名乗れる性能を有している。それもハイエンドに近い。だから、2年前のゲームを1080pの解像度で遊ぶなら最高設定でも余裕で動くだろうと考えていた。ところが、いざ動かしてみると処理力の90%を食いつぶして熱を撒き散らす事態となった。
 これほどの性能があっても、熱と電気の問題に振り回されてしまうのか。
 グラフィックカードの値段も相当高いのに、運用するためにはPCだけでなく冷房も含めた大量の電気代がかかる。PCゲームのイニシャルコストとランニングコストは高すぎる。燃費の悪いスポーツカーを乗り回しているようなものだ。
 たかだかゲームで遊ぶためにこんなにもお金がかかるなんて思いもしなかった。ぼくはPCを仕事で使うので、仕事道具だと割り切ったり経費にすることができる。今回に限っては他人のお金でパーツを揃えることができた。だから、それなりのゲーミングマシンを用意できた。
 遊びのためだけに同じ額を自分の財布から出せるかと言われると自信がない。たぶんもう少し値段と性能を抑えるだろう。でも、そんな控えめPCだったらゲーム中は常に100%で稼働し続けることになるし、最新のゲームはろくに動かないかもしれない。
 PCゲームの参入障壁ってあまりにも高すぎではないだろうか?こんなにも入り口を高くしていたら自壊するように市場が先細ってしまいそう。低スペックで動くVALORANTが人気な理由がよく分かる。