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3回目の動機

by 唐草 [2022/04/22]



 昨日、ワクチン接種を拒否してコロナに感染した人についてぼくの意見を書いた。十年近く仕事での関わりがある人なので、人となりをよく知っている。ワクチン拒否は思想信条に基づく判断だが、ぼくから言わせてもらえば驕りと我儘だ。
 症状が軽く自宅待機中でも連絡がついている。それもあり心配する気にはならない。厳しいようだが、罹ってやむなしと思っていた人が想定通りの結末を迎えたというのが率直な感想。
 一方的に批判しているぼくは、コロナへ十分な策を講じられているのだろうか?「自分のことを棚に上げて身近な人を非難している」というのが正しい。
 ぼくは、昨年の夏の終わりにワクチンを2回接種した。そのことで慢心せずワクチン接種後も、それ以前と同じ生活を続けている。いまだに可能な限り外出を避けているし、やむを得ず外出する時もマスクを欠かすことはない。職場や店舗に入る時も必ずアルコールで手指消毒を徹底している。
 抜かり無いように見えるが、1つ重要なことが欠けている。
 まだ3回目のワクチンを接種していない。
 なぜ接種していないのか?
 今までの考えを翻して反ワクに宗旨変えした。という訳ではない。これまでと同じようにワクチンを接種できるんだったら接種したほうが良いという姿勢に変わりはない。手元には3回目の接種券も届いている。それでも、ぼくは動いていない。
 何かを避けるための言い訳のデパートのようなぼくの口からは、拒否する理由が溢れ出ている。「3回目の強い副反応が怖い」、「オミクロンに強い新ワクチンを待っている」、「限られた予約枠を急ぐ人に譲っている」、「接種間隔が狭まったこと違和感を覚えているので十分な接種間隔を確保する」とかいう感じに200個ぐらい出任せの口実が並んでいる。
 でも、本音は別だ。最初ワクチンを受けたときは、コロナへの恐怖よりも大きな動機があった。科学の粋を集めた新しいm-RNAワクチンを打ってみたいというMっ気に近い変態じみた好奇心がぼくを突き動かしていた。その好奇心は完全に満たされている。
 なにか新しいものが出ないだろうか?次のワクチンや薬に興味津々。