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日本のゲテモノドリンク

by 唐草 [2023/02/03]



 ドクターペッパーは歴史ある飲料だが、評価は大きく割れる。ぼくは苦手。飲んでいるときこそ「飲む杏仁豆腐」と言いながら甘さと香りを楽しめるが、飲み終わった後に口に残る味が苦手。なので砂漠で飲み物を失ってでもいない限り進んで飲もうとは思わない。
 ぼくがキライな部分を美味しいと思う人もいる。誰かにとっての好きは別の人のキライだし、逆もまた真なり。だからこそドクペは生き馬の目を抜くソフトドリンク業界を長年生き抜いてきたのだろう。
 ドクペ以上に癖が強いと囁かれるドリンクもある。ルートビアだ。飲んだ人は口を揃えて「飲む湿布」と意味不明なことを言う。ぼくは飲んだことがないのでこの発言の真意を理解できない。なので頭によろしくない作用があるのではないかと疑っている。
 多くの日本人の口に合わないドクペやルートビアも、発祥の国アメリカでは受け入れられている。日米の差はどこから生まれるのだろう?食文化の違いなのか、はたまた味覚の受容体を決定づける遺伝子レベルでの違いなのか。それとも単純に慣れの問題なのだろうか?
 相手を理解するためにアメリカと日本の立場を逆にしてみよう。日本人には美味しくてもアメリカ人には受け入れられないソフトドリンクが存在するか考えてみたい。
 食べ物だとすぐに納豆が思い浮かぶが、今回はソフトドリンク限定。
 コーラもルートビアも元を辿れば薬草ドリンク。これらと同じように歴史があり、味よりも効能を優先しながらも親しまれたものが日本にあれば想像しやすい。
 薬用養命酒は条件に近いが、酒なので除外。それに日本人でも好んでゴクゴク飲む人は限られるだろう。
 甘酒はどうだろう?発酵した酒粕の味は慣れないとキツそうだ。またドロッとした舌触りを不快に感じるかもしれない。
 納豆を筆頭に発酵食品は慣れが必要だ。ということは、発酵を促す乳酸菌などが含まれるものは拒絶されやすいのかもしれない。では、乳酸菌飲料の代表であるヤクルトは?
 うーん、大柄なアメリカ人が小さなヤクルトのプラボトルを持っている姿を想像できない。異文化を想像だけで理解するのは無理そうだ。