KL system

知らないタブレット

by 唐草 [2022/05/31]

　2012年以来、ぼくの手元には常にAndroidタブレットがある。今のが3台目なので、平均3年使っている計算になる。それだけ使えば何らかのトラブルも起きるもの。世代交代は、いつもハードのトラブルがきっかけだった。
　今使っている3代目のタブレットはLenovo製。2018年モデルなので、ここのところ指紋センサーを兼ねたホームボタンの調子が悪くなっていた。本来は、タップで「戻る」、スワイプで「ホーム」、長押しで「アプリ切り替え」というジェスチャーボタンなのだが、もっともよく使う「戻る」の認識が悪い。
　ちょっと押しただけでは反応してくれず、そのまま押しっぱなしにするとアプリが切り替わってしまう。素早く指を離そうと操作すると、指が動いてホームに戻ってしまう。センサーが鈍くなったのか、過敏になったのか判断に困る状態だった。
　ネットを見ていてもイライラする事が多いし、OSのバージョンも古いし、CPUも遅いので、いよいよ買い換えることにした。
　Androidタブレット市場は、スマホに比べると元気がない。iPadに対抗しようと頑張る高級機（しかも勝てていない）とYouTubeを見るのにも難儀しそうな廉価機種しか無いありさま。まさに帯に短したすきに長しという感じで、常に買い時と言えない。
　Amazonに掲載されているモデルをあてもなく眺めていたら1台が目に止まった。それがTECLAST T40 pro。性能もお値段もミドルクラス。すべてが平均的なので、多くを望まなければ十分に実用に耐えられそうだ。
　ただ、気になる点が1つ。
　TECLASTというメーカーも知らなければ、T40 proというモデル名にも聞き覚えがない。どうやら中国のメーカーらしい。いい話も悪い噂も聞いたことのない会社の製品を買うのは、少し不安が残る。
　けれどカタログスペック通りならコスパ最強な1台。しかも、ちょうどセール中だった。結局、値段に釣られて買ってしまった。これまでタブレットはじっくり吟味して買っていたのに、今回は行きずりの出会い。さて、吉と出るか、凶と出るか。

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