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ゲームもサブスクの時代

by 唐草 [2022/05/05]



 昨年PCを組んだのは、PCゲームで遊ぶためだった。「高性能グラフィックカードを活用したAIの開発」とか「大容量メモリーを活かした仮想開発環境の構築」と言うのは全部方便。
 すべてのパーツが、最新ゲームを楽しめるように吟味されている。
 だから当初の計画では、マイクロソフトのゲームサブスクである”XBOX GAME PASS”に加入してありとあらゆるゲームを心ゆくまで楽しむつもりだった。
 だが、その計画は実現していない。まだGAME PASSに加入していないだけでなく、当分GAME PASSに加入するつもりがないというのが、今のぼくの本音だ。
 PCゲームをサブスクで思う存分楽しむ計画が、想定外の変化、それも下方修正と言うべき消極的な展開になったのには奇妙な理由がある。
 それは、ぼくがゲーム好きだから。矛盾しているように聞こえるかもしれないが、これが偽らざる本音。
 ゲームショップに並ぶ色とりどりのゲームパッケージを自由気ままに手に取り、好きなだけ遊べる。そんな幼い頃に夢見た状況を実現するのが、定額ゲーム遊び放題というプラン。月額料金は少し高いが、それでも購入するよりずっと安い。趣味の合わないゲームやクソゲーを買ってしまって凹むこともない。
 冷静に考えれば考えるほど、ゲーム好きなら加入しないほうが損に思える。 
 でも、違うんだ。
 ぼくにとってゲームで遊ぶというのは、手癖の悪い男のように相手を取っ替え引っ替えして一夜を楽しむことではない。これだと決めた相手に一途になることが、ぼくのゲームへの付き合い方。
 だから、手元にゲームが10本あっても同時に遊びはしない。ストーリーをクリアして、ある程度のやりこみ要素を攻略するまで、じっと1つのゲームに集中する。相性の良いゲームに出会えれば、1ヶ月以上は遊び続けることも多い。
 こういう遊び方なので、GAME PASSに加入して何十本ものゲームに手が届くようになっても1ヶ月に1本以下のペースでしか遊ばないだろう。そう考えると、サブスクの意義は薄い。
 ぼくのゲームへの思いは、LIKEじゃなくてLOVE。だからサブスクでは得をできない。