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発掘Bluetooth

by 唐草 [2022/06/02]

　先日、自作PCにBluetoothを搭載せず後悔していると書いた。それは、当時の先見性の無さを悔いているだけ。ずっとBluetoothが使えないということではない。自作PCの良いところは機能を追加できる点だ。
　ぼくのPCにはBluetoothを追加するためのスロットがある。基板とアンテナを付ければいい。しかも2,500円ぐらいで済む。
　これはお手頃価格。さっそく購入だ。
　と思ったけれど、大きな問題に気づいた。基板を付けるには、巨大なグラフィックカードを外す必要がある。繊細なグラフィックカードには可能な限り触れたくない。2,500円の部品のために数十倍高い機器を動かすのは得策ではない。グラフィックカードに関するどんな小さなリスクも負いたくないというのが本音だ。
　ケチでチキンなぼくはBluetooth増設を諦めた。これでは拡張性が売りの自作PCを使っている意味がない…。
　幸い、基板増設以外にもBluetoothを使えるようにする方法はある。USB式の超小型Bluetoothアンテナの利用だ。
　Bluetooth導入のきっかけがUSBポートが足りなくなったことだというのに、さらにUSBに頼るのはいかがなものだろうか？マウスとキーボードがBluetoothになればUSBポートにも空きができる。肉を切らせて骨を断つ気持ちでUSB式Bluetoothアンテナを購入しよう。
　そう覚悟を決めてAmazonで製品を目にした時、突如古い記憶が蘇ってきた。
　昔、同じようなものを買ったことがある。何のために買ったのかは思い出せないが、大きさと形には記憶がある。古い記憶を確かめるのなら、ここのログを検索するのが一番。ログによると10年程前にワイヤレスコントローラーのためにアンテナを買っていた。
　そんなことすっかり忘れていた。無線嫌いなので都合の悪い記憶を抹消していたのだろうか？
　家を引っ掻き回して古いアンテナを見つけた。こうしてぼくのBluetoothライフは幕を開けた。が、Bluetooth機器は1つもない。結局、USB事情がさらに逼迫しただけだった。

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