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ウレタンの限界

by 唐草 [2023/02/09]



 自宅の屋根の張替え工事は、これまでのどのリフォーム工事より賑やか。屋根1枚隔てただけの真上から音が降ってくるのだから、仕事部屋で聞こえる音は現場とほぼ同じ。もしかしたら屋内で反響する分、現場より大きく聞こえているかもしれない。
 そんな騒音の下で在宅ワークに取り組むために耳栓を使っている。騒々しい都内へ通勤していた頃は、電車内で耳栓に頼ることが多かった。しかしコロナ禍以来、騒々しい場所への外出が減り、耳栓に頼りたい状況が消滅した。ここのログによると最後に使ったのは2年前で、その時も工事騒音への対策だった。
 なので久々の耳栓だ。ところが、思いもよらず耳栓に悩まされてもいる。
 奇しくも数日前からネットで耳栓談義が盛り上がっている。ライブ会場で耳栓をするのは是か非かという話題だ。ぼくはライブにはいかないので会場の空気感はわからない。それでも、今からライブ会場に連れて行かれるのであれば耳栓を持っていく。
 それは音楽をシャットアウトしたいからではない。自分が心地よい音量で音楽を楽しみたいからだ。
 耳栓によくある誤解の1つが遮音性能の過大評価。耳栓は音を遮断してくれるが、無音にするほどの効果はない。せいぜい手で耳を塞ぐ程度。耳栓は消音装置ではなく小音装置と言える。ノイズキャンセリングヘッドホンとはぜんぜん違うのだ。
 ライブ会場で大型スピーカーの前になってしまったときなんかは、耳栓が大いに役立つだろう。
 話を戻そう。耳栓を付けているが、ドリルの音も天井を歩く足音も聞こえている。あくまで音が小さくなっているだけ。はっきり言って耳栓をしていてもうるさい。それでも、直に聞くよりは遥かにマシ。耳栓なしではとても仕事にならないだろう。
 だが、久々に使った耳栓には困った事があった。自由に形を変えて耳の穴にフィットするウレタン製耳栓を使っているのだが、使っていなかった3年の間にだいぶ硬化してしまった。以前よりフィット感が落ちているし、使用時の異物感が強い。それは合わないイヤホンを付けているときのようで耳が痛む。それでも、騒音に晒されているよりはマシと信じて痛みに耐えている。