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もう祈らない

by 唐草 [2023/05/14]



 先日、Macbookに最新のOSをインストールした。5年ぶりのOS更新だったが、使っていても見た目が変わって混乱することはなかった。概ねそのままの感覚で使うことができた。
 大きな変化がないので安心すると同時に、これなら更新しなくても良かったのではと骨折り損のくたびれ儲けのような気分になっていた。さらに始めて更新の影響に気づいたのが、デメリットを痛感する場面であればその考えに拍車がかかる。
 ローカルの古いサーバにログインしようとしたら「古い暗号形式を使うな!」と警告が出て強制的に遮断された。古い暗号形式を使い続けているぼくが悪いのだが、逆ギレ気味に更新に伴う変化を呪ったものだ。
 最初に変更の影響に直面したのが上記の警告だったが、幸運にもそれ以外の警告や不都合には遭遇していない。その後に更新を感じたのは、いずれもメリットだった。
 今となっては、OSの更新は正しい判断だったし、もっと早くにするべきだったと反省している。
 更新によって一番メリットを享受しているのは、WebPやAVIFなどの新しい画像形式を変換せずともOS標準の機能で扱えるようになったことだと思う。
 OS更新前、ダウンロードした画像がWebPなどの新しい形式だったら、編集するためにオンラインツールによる形式変換が欠かせなかった。オンラインツールは優秀なのでドラッグ&ドロップだけで変換できるけれど、この一手間が仕事のペースを乱していた。小さなストレスが積もって想像以上に大きなストレスになっていた。
 なので画像をダウンロードするたびに「WebPではありませんように」と祈るのがぼくの日常だった。
 OSのアップデートは、そんなストレスからぼくを開放してくれた。痒いところに手が届くようになった(WebPには4つぐらい前のmacOSから対応している)。
 そのおかげで先日まで蛇蝎のごとく嫌っていたWebPが、一点素晴らしいフォーマットに思えるようになってきた。この機に、このサイトの画像をすべてWebP形式で配信するようにしても良いと思えるほどに。ぼくの頭も更新できたようだ。