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風が通らない

by 唐草 [2016/09/05]



 リフォームしている1階に猫が侵入しないように階段に簡易バリケードを設置している話は何度か書いてきた。
 今までは、階段の1段目、つまり1階の玄関部分にバリケードを設置していた。でも、玄関の改修が始まったのでバリケードを移すことになった。天井が高い階段でバリケードを設置できる位置は多くない。一番下か一番上だ。
 下がダメなら上しかない。
 バリケードは、ぼくが隠れ住む2階へと移動してきた。
 この変化が、我が家に大きな変化をもたらすこととなった。
 家の中の空気の流れが完全に遮断されてしまったのだ。
 バリケードの位置が変わったことによって、2階の居住エリアから隔絶されてしまった窓はひとつしかない。階段の小さな窓だけだ。でも、我が家のエアロフローを支える上で重要な窓だったようだ。
 マンションは、南側にしか窓がないので風が入らないという話を聞いたことがある。風を通り抜けさせたかったら玄関を開ける必要があるとかなんとか。マンション暮らしの経験が無いのでよく分からないのだが。
 今の我が家は北側の窓の2つの内の1つが閉鎖されている。いくら南から風が吹いてきても抜けることができなければ家の中まで風は入ってこない。
 自作PCを作る際のエアロフロー設計と同じだ。空気を流すには、吸気と排気と風の通り道を造る必要がある。今の我が家は、排気口が無いような状態になってしまっているのだろう。
 そのせいで、2階の気温が上がったように感じられる。廊下には温度計を設置していないので数値的に何度上がったかの確認はできていないが、体感的に蒸し暑くなっている。この不快感が錯覚だとは思えない。胸をつたう汗が幻覚だとも思えない。
 なお、設置してあるビニールシート製のバリケードは、風を受けて帆のように膨らんでいる。南からの風がバリケードを押しているのだろうか?いや、家に入ろうとした空気が、家の中で暖まった空気をところてんのように押しているだけなのだろう。冷たいフレッシュエアは家に吹き込めずにいて、滞留している熱い空気が残ってしまっている。
 しばらくは、不愉快な暑い日々が続きそうだ。