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消されるのは惜しい

by 唐草 [2020/01/10]



 長年ログインしていないYahoo!メールのアカウントを強制削除するというニュースが目に飛び込んできた。
 記事を詳しく読んでみると数年間1度も利用していないアカウントを問答無用に消去するらしい。Yahoo!メールぐらいの規模のサービスとなると休眠アカウントだけでも膨大な容量に膨れ上がるのだろう。簡単にアカウントを取得できるので捨てアカもたくさんあるに違いない。
 メールは、使っていなくても宣伝など様々なメールが勝手に届く。スパムは1ヶ月ぐらいで自動的に消されるのでストレージを圧迫させることは無いだろうが、スパム判定や削除処理のために使う処理能力は無視できないはずだ。
 過去のしがらみを断ち切ってメールサービスをリフレッシュさせたいという運営側の気持ちはよく分かる。サービス継続のための断捨離のようなものだ。
 ぼくもYahoo!メールのアカウントを持っている。学生時代にちょっと怪しい海外サイトなどでメールの登録が必要なときに使うアカウントとして取得した。生贄と言うか身代わりと言うか、とにかく火の粉をかぶりそうな危険な橋を渡る時に使うアドレスとして数度使った経験がある。
 その結果は予想通りだった。不正コピーソフトや精力増強サプリなどのスパムが、ひっきりなしに届く掃き溜めのようになってしまった。スパムフィルターなしでは絶対に使えないアカウントである。
 そんなアングラごっこをしていたのも遠い昔のこと。もう何年もYahoo!メールは、ログインせずに放置したきりだった。今回のニュースを聞くまで、とっくに自動消去されているものだと考えていた。
 ニュースを読む限り、まだアカウントは残っているようだ。そして、このまま何もしなければ自動的に削除してくれる。何年も使っていないのだから、何もせずに消去を待つのがもっとも合理的な判断だろう。
 そうは分かっているのだけれども、いざ「消去します」と言われるとなんだか惜しいような気がしてしまった。
 ゴミ溜めアカウントを存続させることになんの価値もないのだけれど、ぼくは自動消去を拒むことを選んだ。自分でも非合理な判断だと感じているのだが、どうしても無抵抗なまま消されるのが我慢できなかったのである。
 数年ぶりにログインしたYahoo!メール。次にログインするのは、次回の自動消去アナウンスが届いたときだろう。