by 唐草 [2012/05/08]
テレビで推理もののドラマを見ているとき、時計をチラチラみながら時間を確認してしまう。これは悪い癖だと自覚しているものの、画面の中で動きがあると一瞬時計に目をやる自分がいる。
なんのために時間を確認しているのか。別にトイレを我慢していてCMのタイミングを見計らっているわけではない。犯人らしき人物が浮上した時間を確認して、その犯人が真犯人かドラマを盛り上がるためのブラフかを判断しているのだ。
そんな見方をして楽しいの?と聞かれそう。ぼくは、推理の展開を予想しながら見ているので、この見方が一番楽しいのだ。
1時間番組で30分頃に犯人が逮捕されたりする場合、多くがブラフだ。話の展開を盛り上げるために脚本家が用意した罠に過ぎない。
やはり真犯人とは、45分過ぎに出てくるものだ。演出の基本を押さえた鉄板の作りならこれが一番盛り上がる。
そして、45分を過ぎたのに一向に犯人に近づけない場合は、次回へ続くとなる場合が多い。
このように時間を確認しながらドラマを見れば、演出に惑わされることなく推理を進めていくことができる。だから、ドラマ内で何らかの展開があると無意識のうちに時計を見て時間を確認している。これは、もう完全に癖になっている。
ただし、こういう見方をしてしまうのは犯人が最後まで分からないスタイルの推理ドラマだけ。倒叙形式のドラマには通用しない推理方法だ。
だからこそ、初めに犯行が描かれる『コロンボ』にはまったんだと思う。