by 唐草 [2022/05/02]
先日、何かのきっかけで知人と歯の話になった。ぼくが「歯並びが悪く食べカスが詰まりやすい」ということを話したら、ウォータジェット式口内洗浄機が良いと勧めてきた。ジェット水流なら歯間ブラシや糸ようじが届かないような狭いところでもグイグイ洗えると大絶賛。メーカーの回し者かと思うほどの熱意だった。
ウォータジェット口内洗浄機を勧められたのが、2度目でなかったらドン引きしていたことだろう。
以前にも同じように勧められたが、その時は興味もなかったし、必要性も感じていなかった。だから、あまり気にせず聞き流していた。それに電動歯ブラシで十分なんじゃないのかと性能に関しても半信半疑だった。
ところが、別の人から同じように勧められると流石に見方が変わってくる。大手家電メーカーの回し者が、そんなにたくさん潜んでいるとは思えない。使用者が信者になるぐらい魅力的な品のようだ。購入を検討してみるか。
Amazonでは、国内外のメーカーがさまざまな品を販売していた。大きなタンクからノズルが伸びてる据え置きタイプもあれば、ペットボトルのように太いタンク内蔵グリップのハンディータイプもあった。あまりの多さにどれを選ぶべきなのかが全然分からない。
健康家電を安さで選ぶのは危険だ。これは失敗から学んだ真理だ。だからと言って高ければ高いほど良いというわけでもない。そう分かっていても高級品のほうが効果が高そうに思えてしまう。高い薬のほうが効きそうに思えるのと同じだ。
21世紀だというのに、未だにメディチ家が財を成した考えがまかり通るんだから人間って進歩がない。
性能を示す数字が少ないのが決め手に欠ける要因だ。明確に示されているのはタンクの水量ぐらい。とは言え、500mlの水でどれぐらい洗えるのかが分からなければ数字に意味はない。
レビューや他サイトを見たところ、タンクは大きいほうが良いので据え置き型が勧められていた。よし、初めて買う品だし素直にお勧めに従おう。
そう思ったのだが、結局買わずじまいだった。
うちの洗面所にあんなデカブツを置くスペースがなかったからだ。