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健康油にもの申す

by 唐草 [2014/05/25]



 ぼくはあまり料理をするタイプの人間ではない。でも、ひとつだけ料理に対して強いこだわりがある。これだけは絶対に譲れないという強いこだわりだ。
 それは、目玉焼きに関することでもある。
 「醤油、ソース論争か?」と考えた方がいたら、それは早計すぎる。ここのログを100回読み直してほしい。目玉焼きには「塩コショウ」という結論が出ている。これ以上の醤油ソース論争は、もはや無意味である。
 塩コショウも重要だけれども、もっと重要なことがある。
 どんなフライパンで焼いたのかということだ。
 ぼくは、絶対にテフロンのフライパンを認めない。確かにテフロンは便利な加工だ。こびりつかず調理も片づけも簡単にできる。それは認めるが、肝心の料理に関しては鉄のフライパンと比べて劣っているように思える。 その差が顕著に出るのが、目玉焼きだと思う。
 テフロンのフライパンで焼くとどうしても白身の周囲がパリパリニならない。謎の表面張力みたいなもので白身がお行儀よくまとまってしまうように思える。鉄のフライパンで焦げるリスクを冒してこそ、白身のエッジがパリッとしたおいしい目玉焼きが作れるのだ。
 とは言え、世の中のフライパンの大半がテフロン加工。そのような状況になると、油もテフロン向きに変わっているようだ。最近流行の健康油、これを鉄のフライパンで使うと異常なまでに鍋底にこびりつく。温度だとか、油の量だとか、炒めている食材は関係ない。普通の油だと問題ないのに健康油を使うと必ずこびりつく。
 きっと成分がテフロン向けに調整されているんだろう。コレステロールとかがこびりつきを抑えてくれていたかと思うと感慨深いものがある。