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帽子を洗う 2018冬編

by 唐草 [2018/12/01]



 先日、冬場のハンチング帽の色がぼくのイメージと異なることに気がついた。明るいグレーのハンチング帽なのだが、なんとなく黄色っぽいような印象があるのだ。白い光を放つ蛍光灯の下で見ているというのに、あたかも白熱電灯に照らされているかのようである。ぼくの目の色温度設定がおかしくなってしまったのだろうか?いくら疲れ目だと言っても、モニターのキャリブレーションとは訳が違うはずだ。
 考えられる結論は1つしか無い。
 帽子が汚れているのだ。
 このハンチング帽は前にも同じ色になったことがあった。この色は、帽子の繊維の中で土や埃や汗が入り混じって不愉快な化学変化を起こした証拠だろう。
 下着は毎日変えるけれど、ジャケットなどのアウターはそう頻繁に洗濯するものではない。同じようにアクセサリー的な気分で身に付けている帽子もお手入れを忘れがちだ。パンツとかと同じように洗濯機に放り込めればもっと頻繁に洗うのだろうけれど、そんなことをしたら型くずれしてしまう。手洗いしか方法がないので、どうしても洗濯が億劫になってしまう。その結果が、茶色い不潔な帽子の出来上がりである。
 帽子を手洗いすると、まるで手品でも見ているかのようにグレーの帽子から茶色い水がとめどなく流れ出てきた。悪い意味で想像を超えた汚れは、呆れを通り越して新鮮な驚きに近い感覚をぼくに与えたのである。
 何度目かのすすぎを終えたときぼくは強い既視感を覚えていた。この汚いマジックショーを見るのは初めてではないはずだ。
 すっかり元の明るいグレーに戻った帽子を干した後、ここのログを検索してみた。予想通り1件の記事が引っかかった。日付は2017/06/08となっていた。その記事には、今日と同じ驚きが生々しく記録されていた。
 ということは、約1年半ぶりに帽子を洗ったということになるのだろうか?夏場はかぶっていないことを考慮してもあまりにもひどい。不幸中の幸いは、ぼくのお気に入りのハンチング帽の色が明るいグレーだったことだ。これがもっと暗い色だったり、はじめから茶色だったりしたら絶対に汚れに気がつくことが出来ない。ネバネバしだしたり、カビやキノコが生える前に汚れに気がつけただけでも良かったということにしておこう。
 唯一気がかりなのは、自分の体臭を自覚するのが極めて困難だということ。スメハラ帽子になっていたのではないかという不安が拭えないでいる。みんなゴメンね。