by 唐草 [2024/04/27]
宅配便やコンビニの商品配送などで活用される2tトラックは、物流を担う重要な存在だと言ってもいい。おそらく凄まじい台数の2tトラックが日々街を行き交っているはずだ。
とは言え、トラックマニアでもない限り2tトラックをしげしげと眺めることはない。街の背景のように意識を止めずにスルーしてしまう。
今日もコンビニの前に2tトラックが停まっていた。いつもと変わらぬコピペされたような場面だ。だが、どういう風の吹き回しか今日はトラックの後輪についている泥除けパネルが目に入った。泥除けに書かれた文字がぼくの興味を引いた。
青紫の泥除けに白文字で”Topre”と書いてあった。
この単語はなんて読むんだろう?トップレ?トプレ?
ぼくは工業デザイン的な観点から車が大好きだ。とは言え、トラックは守備範囲外。この読み方の分からないロゴが自動車メーカーのものでないと分かる程度の知識しかない。それでもどこかで聞いたことがあるような気がする。
妙に気になったので、その場でスマホを出して検索した。
すると既視感の謎が解けた。
Topreの読み方はトウプレで、機械メーカーの東プレのブランドの1つだった。
東プレと言えばぼくが毎日何時間もタイプしているキーボードを作っている企業だ。既視感があって当然といえば当然かも知れない。
だが、PC用キーボードとトラックが全然結びつかない。東プレのWebで事業内容を確認すると、本業はプレス事業から発展した産業機械製作や物流システム開発を行っている企業だと分かる。
企業の売上の大部分が産業機器生産だとしても、ぼくにとって東プレはあくまでキーボードメーカーでしかない。だから、トラックの泥除けに企業名が書かれていることに違和感を覚えずにはいられない。
東プレのWebを見ているとなぜこの会社がキーボードを作っているのか不思議に思えてならない。高耐久の接点開発から派生しているのかもしれないが、消費者向け事業に手を出しているのが不思議で仕方ない。
まだ、ありとあらゆることに手を出しているYAMAHAのほうがまだ納得できる。