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音楽生成AIの活用方法

by 唐草 [2024/05/16]



 先日から様々な音楽生成AIを試しているが、求める成果にはなかなかたどり着けない。オンラインで提供されている音楽生成AIの無償版は、使用回数の制限がキツイので試行錯誤を繰り返せないからだ。自分のイメージをどうプロンプトに書けば良いのか掴めずにいる。
 ざっと触った感じ、音楽の知識があるならテンポや楽器を具体的に指示できる『Stable Audio』が良さそう。つまり、ぼくには難しい。
 ぼくが使い勝手が良いと感じているのが『Suno AI』。これは漠然としたイメージを告げるだけで、それに合った曲を作ってくれる。歌詞から作曲してくれることを売りにしているAIなので、言葉に対する理解度が高いようだ。さながら、電脳世界の吟遊詩人といったところだ。
 『Suno AI』でいろいろ試してみたいが、トークンが全然足りない。だから、自分のPCにインストールした『AudioCraft』しか使えずにいる。
 『AudioCraft』も曲をイメージする言葉から作曲してくれるのだが、どうやら30秒を超える長い曲を作るのは苦手なようだ。長い曲の後半になると、旋律が不明瞭で音の組み合わせが不安定になる。素人が聞いても不安な気持ちになるものばかり生成する。
 これでは全然使えないなと思っていたのだが、試行錯誤を重ねるうちにうまい使い方を見つけたかもしれない。
 長い曲は目も当てられないほど苦手だが、数秒の短い音を作るのは得意なのようだ。雰囲気を伝えても、楽器を伝えても、かなりの割合でそれに従った音を奏でてくれる。即興の一小節職人といった感じだ。
 この特徴を理解したので、ぼくは『AudioCraft』に作曲ではなく、サウンドロゴ的な効果音を作らせることにした。ドラクエのレベルアップのファンファーレや古いFFの戦闘勝利の短いメロディーみたいなものを生成させようとした。
 この試みはそれなりに上手くいった。もちろん出来上がったファンファーレは、チープなものだ。でも、1.5秒のメロディーを作れるのは『AudioCraft』だけ。他のAIサービスでは難しい。
 AIも適材適所だな。