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悲しきコマンド

by 唐草 [2024/05/20]



 なぜLinuxはサーバOSとして重宝されるのか?
 OSの安定性や設計がサーバ向けなこと。Webやデータベースなど様々なサーバソフトウェアが充実していて、ノウハウが豊富なこと。GUI(グラフィカル・ユーザー・インタフェース)を必要とせず、コマンドだけで管理できること。技術者ごとに十人十色の理由を挙げるだろうが、ざっくりまとめるとこんな感じになるのではないだろうか?少なくともぼくはこのように感じている。
 現在、身の回りにあるコンピュータはPCからスマホに至るまで色鮮やかなGUIを搭載している。OSごとに多少の差はあるが、どれも似た操作が可能。ぼくもGUIが便利なことに異論はない。 
 でも、サーバは別。何度も同じ操作を繰り返したり、作業を自動化するにはコマンドのほうがずっと便利。わざわざ呪文のように複雑なコマンドを使うのにはそんな理由からだ。
 Linuxには標準インストールでも大量のコマンドが搭載されている。ベテランの技術者でもコマンドの半分以上使いこなせる人は少ないだろう。実際のところ頻繁に使うコマンドなんて15個ぐらいだ。
 ぼくが使う上位3つはこれだ。

 cd : ディレクトリチェンジ
 ls : ファイルリスト表示
 top: プロセス表示(タスクマネージャ的なもの)

 処理をするコマンドではなく状況を確認するコマンドがほとんど。しかし、ぼくの場合topコマンドを本来の目的で使うことは稀。プロセスを確認するならpsやdstatのほうが便利でわかりやすいからだ。
 それでもtopコマンドを使うのには確固たる理由がある。このコマンドを実行すると数秒おきに表示更新のための通信が発生し続ける。このおかげでどれだけ放置していてもサーバからアクティブな接続だとみなされ切断されなくなる。
 ようするに再接続の手間を省くためだけにtopコマンドを使っているのだ。これはPCをスリープさせないようにマウスをプラレールで引きずり回すのと同じレベル。
 いつもクソみたいな使い方しかしていないけれどtopコマンドはぼくの生命線。いつもありがとう。明日も接続を維持してくれ。