by 唐草 [2014/12/11]
今日は、スーツを着て学校へと出勤をした。先日慌てて購入したスーツだ。
それにしても、スーツを着るのなんて何年ぶりだろう?前に友人の結婚式のときに着たのが最後なのは確かなのだが、何年前のことだかは思い出せないぐらい前のことだ。3年ぐらいだろうか?
久しぶりのスーツなので困った事があった。ネクタイの結び方を忘れてしまった。密かに前日練習をしたのだが、どうもビシッと結べない。こういうところに付け焼き刃な部分が見え隠れしている。
スーツを着て出勤したのは、来期の面接があったから。「採用したいから面接に来い」と呼び出されていた。なんだがよく分からない展開だが、一応ちゃんとした身なりで面接へと臨んだ。
が、その前に大問題が発生していたのだ。
スーツを着たのに、運動靴という訳にはいかない。靴もスーツに合いそうな革靴を履いていた。この革靴が大問題を引き起こすこととなった。
この靴を買ったのは、初めてスーツを買った高校の卒業式の時だと思う。以来、数年おきに履いてきた。購入してからの年月は10年を軽く越えるが、たぶん3回か4回ぐらいしか履いたことはない。
さて、そんな久々の靴を履いて歩いていたら突然、足音が変わった。
ベッチベッチン音が鳴り出した。
何事かと思って音のする右足を見てみたら、靴底のゴムが後半分取れていた。辛うじてつま先部分だけで繋がっているような状況だった。久々すぎて接着が剥がれてしまったようだ。ピンチ!
このまま普通に歩いていたら靴底が完全に剥がれるのは目に見えている。靴底を守って歩かねば。そう決意して、まるで右足を怪我したかのように、足の反りを使わずに引きずるように歩いていた。
しばらく歩いていた時のことだった。突如、左足が滑るような感覚に襲われた。
右足をかばって滑ったのかと思ったがそうでは無かった。左の靴の靴底が完全に剥離していた。
右をかばった結果、左に負荷が溜まって先に左側が壊れてしまったのだ。なんてことだ。直さないと!
片方だけ靴底のない革靴で文房具店に飛び込んで両面テープを買って来た。急いで靴底にテープを貼って修復を試みるが、テープはまったくくっつかない。ゴムが劣化しすぎて表面がボロボロになっているせいで、テープが付かないのだ。
さて、困った。
靴底のない左足と、今にも靴底が取れそうな右足。左のかかとが無いので、左右の高さがそろわない。強引に歩いてもペッタンペッタンうるさい。
これから面接だ。どうしよう?
ぼくの取った答はシンプルなもの。
残った右足の靴底も取り払う!両方とも底が無いなら、そういうデザインの靴に見えるって!