by 唐草 [2016/09/07]
マグロを食べに行ってきた。
今回は少人数だったので、名物のマグロの中落ちをスプーンで小削ぎとって食べる奴はオーダーしなかった。頼んだところでカスのような小さな骨しか来ないことを知っていたからだ。周りの大人数テーブルが次々と中落ちをオーダーして、店員が1mオーバーの大きな骨を台に乗せて運んでいるのを指をくわえて眺めているだけだった。
一般的なマグロの食べ方というと刺身か寿司という印象がある。生で食べることが基本だ。
ただ、マグロマートのようなマグロ料理専門店でいろいろな食べ方を経験してみると一概に生が良いとは言えないように思えてくる。
今回は大胆にも中トロを炙って食べてみたのだが、香ばしさもあるし、脂が溶けて食感も良くなっていた。好みは分かれるかもしれないが、ぼくは軽く火を通した方が美味しいと感じた。まぁ、脂の少ない赤身は生の方が良いかもしれないけど。
そういえば、テレビとかで見る「港の名物料理」なんていうのは、ガンガン火を通している印象が強い。魚も貝も何でも惜しげなく焼くし、躊躇なく煮てしまう。高級な刺し身の食材を焼くなんてなんと大胆な!とか思いながら画面を見つめた記憶がある。
もしかしたら、海から遠く離れた場所に暮らすぼくらが勝手に生をありがたがっているだけなのかもしれない。
そんなことを考えながら、マグロの煮付けや炙りを食べていた。
さて、マグロを堪能して、そして少しアルコールが入ってすっかりテンションが高くなってしまったぼくら。実にくだらない話で盛り上がった結果、久々のカラクサラボブランドの出番となるかもしれない。「パロディでいてリスペクト。パクリじゃないよ」をモットーに久々になんか作るかも。