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最高のゲーム体験

by 唐草 [2023/03/10]



 クリア済みのゲームをもう一度ゼロからプレーしたい気分になった。最近のゲームはボリューム豊富なので、1周でお腹いっぱいになりがち。なので、ここ数年ほとんどのゲームは1周しか遊んでいない。
 さて、なんのゲームで遊ぼう。昔だったらゲームの棚を開け、パッケージを手にとり吟味したものだ。今はDL版なので画面の中のライブラリを眺めるだけ。この変化を味気ない世の中になったと考える人がいるのも頷ける。ぼくはそうは思わないが。
 ライブラリを上下させた末にぼくが選んだのは『Fallout 4』。遊ぶのは3年ぶりぐらい。マルチエンドを全部見るために途中でセーブを分割してやり込んだとは言え、冒頭から遊び直したことはない。
 さあ、久々に2287年のボストンへ行こう。
 と思ったのだが、『Fallout 4』はディスク版を購入していたのでゲームが起動しなかった。ディスクを探すところから始めないと。
 思いもよらぬ形で出鼻をくじかれてしまった。ところが、このおかげで「最高のゲーム体験とはなにか」という答のない難問を直視する時間を得ることになった。
 初めて『Fallout 4』で遊んだとき、ゲームに関する知識は何もなかった。登場するすべての固有名詞がチンプンカンプンだった。B.O.Sという組織がどんな思想なのかも分からなかったし、Vault-Tecが倫理の崩壊した企業だとも知らなかった。そのせいで、右も左も良くわからないままストーリーを進めた。
 それは、難解な用語がたくさん出てくる映画を事前情報無しに見せられたときのよう。ワクワクする一方で、たくさんのハテナが浮かんだ。
 そんなゲーム体験は、誘導性の悪い質の低いものとして評価されても無理はない。
 ところが、『Fallout 4』の主人公が210年のコールドスリープから目覚めた人という設定を考えると評価は一変する。現在を何ひとつ知らない主人公を完全にロールプレイできたとも言える。これは2周目に絶対体験できない最高のロールプレイ。
 分からないことに価値がある場合もある。そんなことに気付かされた2周目開始直前。