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日本伝統のアレを

by 唐草 [2024/03/02]



 スプリングが固くなったベッドの上にさらにマットレスを重ねたのはうまくいった。この数日の快適さを考えれば、これまでのベッドはキャンプの寝袋みたいなものだった。
 唯一のデメリットは寝る高さが8cm高くなったこと。万が一ベッドから落ちたらダメージが増すけれど、もう何年も落ちていないので大丈夫なはず。
 今回のベッドへの対応から得られた教訓がある。問題が顕在化したからと言ってすぐに全取っ替えするのではなく、問題のある場所だけをカバーすることで手軽かつ安価に道具のライフサイクルを延ばすことができる。
 そう言えば、ぼくはPCでいつも同じことをしてきた。メモリを増設したり、SSDを換装したりとパーツを交換することで欠点を補ってきた。今回のマットレスは、さながらベッドに新しいマットレスをインストールしたようなもの。
 同じ対応でガタの来ている愛用の品々を延命できないだろうか?
 延命したいものの筆頭といえば仕事用の事務椅子だ。6年ぐらい前から買い替えを検討してきた。予算の都合で中古を狙っていたこともあり、買えるときに欲しい椅子が品切れという巡り合わせの悪さに翻弄されてきた。
 ぼくが今使っている椅子のシリーズの最深モデルは、大幅モデルチェンジで別物になっている。かっこいいが、ぼくの体に合うとは思えない。だから、古いモデルを狙っていたのだが、タイミングを逃し続けているうちに中古ショップから玉が消えたようだ。
 買い替えが困難だと分かった以上、延命措置の優先順位が高くなる。
 ぼくの椅子の問題は座面のクッションが潰れたことと、座面カバーが破れたことの2つ。リクライニングや高さ調整といった機械的な部分には問題はない。
 座面さえ改善できればいいのだ。
 ベッドに倣うのであれば、破れた座面に新たな座面を乗せれば良い。かつて検討して却下した案が、実は最適解だったのだ。
 マットレスに載せるマットレスはあった。椅子の座面に載せる座面なんてものはあるか?
 それは一般的にクッションという。それこそ座布団でいい。
 かつて中古事務椅子を狙っていた予算があれば、クッションなんてよりどりみどりだ。