KL system

dv2000シリーズ

by 唐草 [2012/03/21]

　契約している仕事先の事務所に1台のノートパソコンが放置されていた。なんでも、動作が異常に遅くなってしまい業務に支障が出たためにお役ご免となったそうだ。HDDに不良セクタが大量に発生したのかと思いきやそうでもないらしい。一応ハードウェア的には及第点を与えられる状態で、問題はソフトウェア側らしい。4年ぐらい業務に使った結果、中身がぐちゃぐちゃになってしまったそうだ。
　中身を全部消してリカバリーをすれば問題無く回復する症状ではあるが、ノートパソコンを使っていた担当者のコンピュータに関する知識レベルと予算の都合と修復にかかる時間的コストを天秤にかけた結果、新規PCの導入が決まったそうだ。まったくなんて話だ。
　そんなずさんな成り行きで、ハードウェアになんの不具合もない(バッテリーが少し劣化している)ノートPCが廃棄される寸前にあった。あまりにもったいない話なので、うまく話を丸めてもらってきた。タダで1台ノートパソコンゲットだぜ。
　リカバリーをする前に1度だけ立ち上げてみた。設計がしっかりしているのかハードディスクのアクセス音もファンの音もあまりしないが、アクセスランプが点きっぱなしだ。PCは頑張っているようだが確かに起動が異常に遅い。それもそのはず、OSは悪名高きVISTAだしセキュリティーソフトはウイルスバスター。確認してみたら今すぐデフラグが必要なほどハードディスクの断片化も進んでいた。この分じゃレジストリの断片化もひどいものだろう。
　手際よくリカバリーを施し、なぜかWindows UpdateになかなかVistaのSP2が表示されなくて無駄に多くのアップデートをあてるハメになったが一晩かけて4年分ぐらいの更新をあてて身綺麗にした。これでなんとか使える状況に戻った。
　だが、よく分からないことがある。手に入れたパソコンの型番が分からない。本体にはdv2000と刻印してある。裏に貼ってあるシールにはdv2500と印字してある。そしてBIOSには、dv2700と表示されている。いったい本当の型番はどれなのだろうか？なんとも得体の知れないパソコンをもらってしまったものだ。

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