by 唐草 [2013/05/15]
海外の定番ネタにオレオの分離がある。クッキーとクリームをいかに分けるのかを競うネタだ。
最新のネタでは、大仰な装置を駆使して全自動でクリームを除去していた。技術の無駄使いというか、たかだかクッキー1枚のためにそれだけの情熱を注げることに感心してしまう。
インターネットを通して世界の各地(大部分はアメリカ)でありとあらゆる手段でクリームが除去される様子を見てきた。
でも、その逆は見たことがない。いつも除去されるのはクリームの方ばかり。片方のクッキーを剥がしてクリームをスプーンですくうのも見たことがないし、クッキーを粉砕してクリームを回収するのも見たことがない。
つまり、こういうことだろう。
オレオのクッキーが好きな人間には、愛するべきバカが多いということだ。
世界では、このようにオレオがネタにされている。このような食べ物が、日本にはあるだろうか。
キノコの山とタケノコの里の仁義なき戦いの話は、よく耳にする。でも、キノコの笠やタケノコの皮を除去するマシンなんてのは見たことがない。
ライバル的な菓子というと、ポッキーとトッポもある。舐めてポッキーのチョコを取り除いてプリッツにするというのは聞いたことがあるが、やはりチョコレート除去マシンの話は聞いたことがない。同様にドリルを使ってるトッポのチョコを抜いたという話も知らない。
こう考えると日本人は、思ったほどお菓子で遊んでいないのかもしれない。クレイジーなことは日本発だと思えと世界では考えられているようだが、ハック的なイタズラは苦手な民族なのだろう。
さて、偉そうに語ってきたぼくだが、やったのはポッキーのプリッツ化ぐらい。あとは、梅の香巻きの海苔を剥がして食べた程度。
オレオの至高のバランスを崩そうなどという浅はかなことは考えたこともない。タケノコの里のような愚劣な菓子を手に取ったこともない。キノコの山の美しいフォルムを愛でながら楽しくお菓子を頬張るだけだ。