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キッズタイムの達人

by 唐草 [2013/05/19]

　無事『PSO2』をクリアできたので、最近『ドラクエX』に復帰しつつある。復帰と言っても、発売直後のような準廃人プレーをする気はもう無い。
　ゲームから距離を置いてみたり、他のゲームで遊んでみて気がついたのだが、ぼくは確率に振り回されるのは好きじゃないようだ。RPGでは、シナリオをと戦略だけが楽しめればいい。レアアイテムを狙ってひたすら同じ敵と戦ったりするのは、すぐに飽きてしまう。
　「レアアイテムハントなんて、AIに任せて敵と当たるだけだから楽じゃないか。」とか言われるが、そういう単純作業は大キライ。逆に、プレーヤースキル発揮できるボス戦なんかは大好き。でもドラクエXの場合、強いボスと戦うためには入念な準備が必要となる。その準備にレアアイテムハントが含まれるので、どうにも腰が重い。
　3ヶ月ぐらい距離を置いていたので、配信クエストがだいぶ溜まっている。一気にかたづければ、シナリオを楽しむことができるだろう。そう考えたので、久々に課金を再開しようと考えていた。
　だが、あることに気がついて課金するのをやめることにした。
　ドラクエには「キッズタイム」と呼ばれる1日2時間の無料開放時間がある。子供向けの時間帯なので、社会人であるぼくが平日にキッズタイムを利用することは無理だ。でも、休日のキッズタイムなら存分に楽しむことができる。
　この週末、キッズタイムでログインをして久々に仲間とゲームを楽しんだ。
　ぼくが遊べる時間は、わずか2時間。移動やパーティー編成に時間のかかるオンラインゲームで2時間というのは、十分な時間ではない。テキパキと行動しないとすぐに時間切れになってしまう。だからこそ、課金していたときよりも段取りを考えて効率よく動くようになった。
　そして気がついた。
　2時間を有効に使う方法を考えて、時間切れにドキドキしながら遊ぶのが楽しいということに。
　バージョンアップして要素は増えたが、『ドラクエX』はちゃんとドラクエであるが故に単調なのは否めない。ぼくの飽きは今だ解消されずゲーム自体の作業感は拭えていない。でも、チームの仲間を巻き込んで2時間を有効に使うという行為は楽しい。
　今のぼくは、ドラクエXというゲームを楽しんでいるのではない。キッズタイムという時限システムを楽しんでいる。こんなおもしろいものをお金を払って解消するつもりなんてまったくない。

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