by 唐草 [2014/06/30]
今日は、平日だけど靴を買いにアウトレットモールへと足を運んだ。
そして、恐るべき事実を目の当たりにした。
某靴ブランドの店にそっくりな靴が2足展示されていた。一方は、3000円。もう一方は、5900円だった。
素人目には、色も形もサイズも一緒。これだけの価格差があるのなら安い方は合皮かと思ったが、どちらも本革のようだった。
靴の内側の処理も、靴底の加工も全く一緒。悪質な間違え探しかと思うほどに違いが見つからない。
靴を手に取りしげしげと眺めてみたが、一向に違いが分からない。しびれを切らし店員に何が違うのかを聞いてみた。
返ってきた答えは単純だった。
安い方は去年のモデル。高い方は今年のモデル。
この答えを聞いて納得すると同時に驚いた。
まず、アウトレット店なのに今年のモデルをほぼ定価で売っているという事実。まったくもってアウトレットではない。これには驚いた。
ついで、モデルチェンジしましたと言っても、実際は全くモデルチェンジしていないということ。こっちは、呆れて乾いた笑いが出てしまうような驚きを覚えた。
当然ぼくが購入したのは、アウトレットの安いモデル。靴なんて食品のようにシビアな賞味期限があるわけじゃない。一年程度の誤差なんて、取るに足らない誤差だ。
いい買い物ができたと思って店を後にした。
だが、その帰り道である疑念がわいてきた。
寸分違わぬ今年のモデルが陳列されていたのは、アウトレット品をより安く見せるための巧妙な罠がったのではないだろうか?そしてその戦略にまんまとはまってしまったのではなかろうか?
別にはまったからと言って損をしたわけではない。事実、安価に靴を手に入れるという目的は達している。でも、ストレートに相手の思惑にはまってしまったような敗北感がぼくを包み込んでいた。