by 唐草 [2015/02/09]
なんだか先週からトラックボールのスクロールホイールの調子が悪い。
回し始めた瞬間と止めた瞬間に少しだけ逆方向にスクロールしてしまう。文字を読みながらスクロールさせていると意図しないタイミングで文字が急に動いて読んでいた場所を見失う。こんなことが頻発している。些細なことだが、非常に読みにくくなる。
もう何年も使っているから壊れてしまったのだろうか?いや、スクロールホイールなんて単純な機構だ。そう簡単には壊れたりしないだろう。スクロールホイールの調子が悪くなる理由なんて軸が折れるか、センサーにゴミが詰まるかのどちらかくらいしか思いつかない。
ちょっと分解して掃除をしてみるかと思ったのだが、ぼくの使っているトラックボールはネジ穴を滑り止めのゴムで隠すデザインになっていた。この手のデザインを分解するとたいてい滑り止めのゴムの接着がバカになる。滑り止めが無くなって、机の上で滑るようになって、イライラして買い換え。という流れが容易に浮かぶ。
分解はやめておこう。
もう少し穏やかな掃除に切換だ。スクロールホイールの横を見ると、割と隙間が多い。懐中電灯で照らすと内部の基盤まで見える。この隙間なら細いプラモデル用ピンセットぐらい入りそうだ。
灯りを当ててスクロールホイールの軸をよく見たら、とてもプラスチック製には見えなかった。どう見ても布製品。フェルトのような材質にしか見えない。だが、軸がフェルトで包まれているはずがない。だとすればこれはすべて埃だ。容赦なく取ってしまおう。
軸にピンセットをあてながら、時につまんでホイールを回す。するとおもしろいように埃が取れてくる。猫の毛が絡み合って織物ができているような状態となっている。手前の埃を取ると奥からどんどん埃が出てくる。トラックボールの筐体の中が猫毛で埋め尽くされているのではと不安になるほど埃が出てくる。グリースを吸っているせいか、ベタベタとしている。これが複雑に絡み合う原因なのだろう。
チマチマとした作業を20分ぐらい続けてようやく埃が出てこなくなった。まだ中に残っているかもしれないが、少なくとも隙間から見えることは無くなった。
さて、症状は改善しただろうか?
うっ、全然変わってない…。原因は埃では無かったのか!?