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2時間おきの奇行

by 唐草 [2024/04/29]



 『Fallout 4』に4年ぶりのアップデートが配信された。PS5など現行世代向けのアップデートだと告げられていたが、蓋を開けてみれば新規イベントやアイテムの追加が含まれていた。ハードを問わずすべてのプレーヤーに恩恵のあるアップデートだった。
 ぼくはPS4版の『Fallout 4』で遊んでいる最中なので、このアップデートは嬉しいものだった。マンネリ化しがちな攻略パターンに新たな選択肢をもたらしてくれるかもしれない。
 だが、アップデートの恩恵にあずかるのはもう少し先になる。新規イベントはクリアしたが、そこで得られた報酬を使い込む前にやっておきたいことがあるからだ。
 『Fallout 4』には行動をともにしてくれる個性豊かな仲間NPCが大勢用意されている。誰と冒険しても構わないが、シナリオの選択によっては別れざるを得ないこともあれば、敵対して直接手をくださなければならないこともある。
 2周目のぼくは、運命を決める大きな決断の前で足踏みしている。シナリオをどう進めるか迷っているのもあるが、それ以上にゲームシステム的な理由がぼくを足踏みさせている。別れる前にすべての仲間との好感度を最高まで上げてボーナス効果をそろえておきたいのだ。
 ただし、好感度上げは一筋縄ではいかない。仲間ごとに設定された好みの行動を取る必要がある。同じ行動でもキャラの趣旨に反していれば反感を買ってしまうこともある。例えば、助けを求める弱者に手を差し伸べると評価してくれるキャラが居るが、弱者を助けることに不満を持つキャラもいる。
 だから、ぼくは仲間を切り替えるごとにまるで多重人格者のように行動が変わる。例えば悪事を好むキャラと冒険するときは裸で薬物をキメる。その薬物だって店から盗んだものだとさらに良い。
 今は武器のメンテを好む仲間のためにゲーム内の2時間ごとに銃のサプレッサーを付けたり外したりを繰り返している。2時間経過させるのは寝るのが手っ取り早いので、夢遊病者のようにベッドで銃をいじっている。
 効率化の果てに奇行を繰り返す毎日。それはアップデートがあっても変わらない。