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亜鉛の効果

by 唐草 [2024/02/26]



 少し前に甘いものをドカ食いしたい欲求にかられていた時期があった。忙しい時期ではなかったので、疲労が溜まっている可能性は低かった。きっと原因は別にあるはず。でも、思い当たることは何もなく、口癖のように「甘いものが食べたい」と言っていた。その姿は甘味を食べられずに非業の死を遂げた幽霊のよう。
 そんな姿を心配してくれた家族が、亜鉛不足の可能性を指摘してサプリを買ってくれた。亜鉛不足という素人判定には半信半疑。それでも、ものは試しにと亜鉛サプリを飲むことにした。
 亜鉛サプリなんてものは、飲まないと直ちに体に影響が出るものでもないし、なにかの症状を抑えるために飲むものでもない。だから1日1錠の摂取を忘れることも多い。そんなズボラな摂取を続けて1ヶ月以上経過した。ボトルの中の錠剤は目に見えて減った。
 だが、正直なところ何かが変わったという自覚はない。
 亜鉛サプリの効果は、甘いものを食べたくて仕方がないという欲求を抑えるだけでない。むしろその効果はマイナーなもの。メジャーなところでは髪の毛の質が良くなるなんてものもある。残念ながらメジャーな効果とされるどの要素も自覚できるような著しい変化は起きていない。
 自覚できる効果は何もなく相変わらず甘いものがあれば食べたいと考えている。だが、家族に言わせるとそれなりの効果が出ていそうだとのこと。
 前ほど甘いものを渇望しているようには見えないらしい。
 頭の中では甘いもののことしか考えていないのは変わりないのだが、それを態度や口で示さなくなっているそうだ。これは少し状況が改善したと言えるのだろうか?そして、この変化は亜鉛サプリがもたらした効果なのだろうか?
 ぼくとしては、亜鉛だけの効果とは思えない。
 今年になって以来、ぼくの中では空前のナッツブームが訪れている。前にも書いたが冬眠前のリスのように頬を膨らましかねない勢いでカシューナッツを貪り食っている。甘いものが食べたくて口寂しいと感じたときにナッツを食べて誤魔化しているのだ。
 改善したように見えるのであればそれは亜鉛ではなくカシューナッツのおかげだと思う。