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ひしゃげたキーボード

by 唐草 [2019/11/09]



 PCオタクには様々な派閥があるけれど、キーボードオタクはそれぞれが身勝手で根拠のない一家言を持っている印象がある(ソースはぼく)。直接指に触れるものへのこだわりは、楽器へのこだわりに似ているのかもしれない。
 ぼくもキーボードマニアだが、家にコレクションがあるわけでもない。家にあるのは、ぼくが認めた選りすぐりのキーボード2枚だけだ。それなのになぜ「ロジクールの製品はどうのこうの」だとか「茶軸と赤軸の違いは打鍵感の伸び」だとか偉そうなことを言えるのか?スペックシートを眺めているだけのエアプ勢なのか?
 知ったかぶりをしているわけではない。現にいろいろなキーボードを打ったことはある。とは言え、打ったのは自宅でも職場でもない。家電量販店やPC専門店でだ。
 そんなぼくは、デパ地下の試食コーナーだけを巡って世界のグルメについて語っているようなものなのかもしれない。
 さて、今ぼくの机の上には試食に満足して購入に至った2つのキーボードが並んでいる。ひとつは、重厚な茶軸のフルキーボード。これは仕事で大活躍していて、よく使うキーの刻印が剥がれてしまっている。もうひとつは、オンラインゲームのチャット用に購入したワイアレスの軽量薄型キーボード。軽さと薄さを優先するために金属筐体を採用している良いモデルだ。
 今日は、薄型キーボードをサブ機に繋いで作業をしていた。すると打鍵するたびにガタガタと大きな音がした。キーボードの下に何かが挟まって安定が悪いのかと思ったが、そうではなかった。薄いキーボードが、弓なりにひしゃげていたのだ。スペースキーの辺りを中心に大きくたわんで、中央部が本体両端の足よりも低くなっていた。だから、打つたびにロッキングチェアに揺られるようにガタガタしていたのである。打つごとに暴れるので、驚くほど打ちにくい。
 いったい、なんの衝撃でこんなにも歪んでしまったのだろう。まるで重いものを載せたかのような曲がり方だ。なんの心当たりもないし、ぼくの打鍵がそこまで強いとも思えない。
 変形させた力の正体は分からないが、このままでは文字を打つのに難儀してしまう。どうにかして直したい。スマートな直し方はあるだろうか?あるのかもしれないが、ぼくの頭には浮かんでこなかった。だから、薄いキーボードを逆さまに持って、反りとは逆向きに恐る恐る力をかけてみた。
 あっさりと歪みは解消した。これでいいのだろうか?ガタガタ言わなくなったし、まぁいいか。中の基板のこととかは考えないようにしよう。