by 唐草 [2017/02/24]
テレビをつけたら国会中継をやっていた。
画面には、スーツを着た冴えないオッサンがたくさん映っている。でも、ひとりだけ目を惹く人がいた。麻生大臣だった。
他の人に比べて圧倒的に余裕がある感じがする。議場の椅子に浅く腰掛けているのが、リラックスした雰囲気を醸し出しているのかもしれない。でも、不思議とだらけた感じはしない。きちんとフォーマルな雰囲気がある。ぼくが、同じように座ったらもっとだらしなく見える感じだ。
何が他の人と違うんだろう?
現地で自分の目で見ているのならば、人としてのオーラのようなものを感じてしまうこともあるかもしれない。でも、ぼくが見ているのはテレビの映像。映画でもあるまいし場の雰囲気とかそう言うものをヒシヒシと伝えてくるほどの迫力はない。だから、もっと簡単な理由で麻生さんのフォーマルさ感じたはずだ。
そう思って画面を凝視して気がついた。
麻生さんのスーツには、ほとんどシワがよっていないのだ。どんな体勢になっても、上着もズボンもぴしっと整ったままなのだ。
隣に座っている総理は腕組みをしているせいもあってスーツの袖はシワだらけ。質問側に座っている他の議員は、ただ座っているだけなのに袖にシワがよっている。議員面々が着ているスーツは、安売り量販店で売られているような低いグレードのスーツではないだろう。それでも、シワがよっている。
そのことを考えると、麻生さんのスーツは値段を知るのが恐ろしいほどの高級品なのかもしれない。仕立ても良いし、生地も最上級。きっとそんな感じなのだろう。
麻生さんと言えば、マフィアのようにスーツを着こなしている印象がある。日本人体型には似合わないと言われているスーツをあれだけ見事に着こなしているのには、感心してしまう。体型にあった仕立てを施せば、あんな風になるんだろうか?それだけじゃない気もするが、とてつもなく良いスーツであることは間違いのない事実なのだろう。