by 唐草 [2021/06/13]
ネットで見つけた画像を保存するのは、現代人にとってありふれた行為と言えるのではないか?皆さんにも経験があるだろう。ぼくもよくやっている。なお、保存した画像を何に使うのかには触れないでおこう。
ネットで拾った画像は、Jpeg、Gif、PNGのいずれかの形式であることが多い。JpegとGifは90年代から利用されているし、2000年頃から台頭し始めたPNGは今や欠かせない存在だ。これらの3形式はOS標準搭載の画像ビューアーでも開ける。
3つの形式が共存できているのは、それぞれに一長一短があるためだ。写真ならJpeg、短いアニメーションならGif、アイコンなどWebサイトのパーツはPNGという棲み分けができている。この棲み分けは、規格の特徴を活かした結果の自然の成り行きだった。
この3形式を使い続けることに不満はないけれど、どの規格も四半世紀近く前に考案された古いものだということは無視できない。当時のPCで再生できることに主眼が置かれているので、今から考えると圧縮方法などに無駄がある。ネットをもっと効率よく、そして情報劣化なく使うのであれば、新しい画像形式の登場が待たれる。
実は3強による画像規格の寡占状態を打破すべくいくつかの新規格が提案されている。でも、どんなに優れた規格でも広く普及した3強を引きずり下ろすことは難しいようだ。それでも、徐々に変化の兆しが見えている。
今、Googleが提唱するWebPが勢いを大きく伸ばしている。Chromeで画像を保存するとWebPとなることが増えている。Chromeブラウザ推奨形式なので、結局の所パイの大きさでゴリ押ししているようなものだけど。
確かにWebPは、現代的な優れたフォーマットなのだろう。数年後には、世の中を席巻していても不思議はない。
でも、ぼくが使う少し古いPC環境にはWebPを直接編集できるソフトが入っていない。だから、加工目的で保存した画像にWebP拡張子が表示されるたびにこう願うのだ。
滅せよ、WebP!
気がつけば、ぼくも進歩を疎く思うジジイになっていたようだ。