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マウスの無駄をなくす

by 唐草 [2024/04/15]



 プログラムを書いていて作業の進まない空白な時間が多いと感じた。その正体は、目的の行へスクロールする時間だった。1ファイルが数千行に及ぶこともあるので、目的の行へ移動するだけでも大きな労力と時間を費やしていた。
 もちろん開発ツールの力を借りている。それでも複雑なプログラムになってくると1つの関数だけで数百行になることもある。そうなってしまうと開発ツールのサポートも虚しく大量のスクロールが必要になる。
 ぼくがプログラムしているときの音を録音したらボソボソとした独り言とカタカタというタイプ音に加えて、ギーギーいうマウスホイールの回転音の3種類がどれも同じぐらいの割合で記録されるだろう。
 独り言を減らすのは不可能。ぼくがもっと賢ければ少ない文字数でプログラムを書けてタイプ音は減る。つまり減らすのは不可能だということ。だが、スクロール量だけはPCの設定で減らせる。作業の効率化を図る第一歩としてスクロール速度の調整が必要なようだ。
 早速設定を確認した。
 ホイール1段階あたりのスクロール行数は、初期値の3行のままだった。数千行を相手にするには心もとない量だ。もっと大きな値を指定すれば、ガンガンスクロールが進んであっという間に目的の行にたどり着けるだろう。
 5行に設定したが、まだもの足りなかった。10行にすると細かい調整が難しかった。そんなわけで間を取って8行した。約2.7倍のスピードアップだ。
 効果はてきめん。人差し指でスクロールホイールを回す時間が劇的に減った。そして素早く目的の場所にアクセスできるようになったことで、集中力が途切れなくなった。
 PCの画面は日々巨大化している。昔の小さく低解像度な画面は表示できる行数が少なかったので3行のスクロールでちょうどよかった。でも、今の高解像度のモニターだと一度に多くの行が表示されている。モニター解像度に合わせて、入力デバイスの設定を変えないと快適な操作は得られないし、高解像度のモニターも宝の持ち腐れとなると痛感した。
 これで準備万端。と思ったのだが、スリープから復帰したら元の3行設定に戻っていた。なぜ?