by 唐草 [2023/05/19]
複雑なタスクに取り掛かろうとすると、一度に大量のやるべきことが降り掛かってきてどれから手を付けたら良いか分からなくなってフリーズしそうになる。それが焦りを呼び、更にドツボにはまっていく。そんな苦い経験を何度もしてきた。
幸いにも、それらの失敗から学んだことがある。一度深呼吸をして、やるべきことを箇条書きで書き出すことが成功への近道。書き出す順番は問わない。思いつくままに書き並べていけんば良い。
大抵の場合、出来上がったリストに掲載されたやるべきことの数は、焦っていたときに考えていたよりもずっと少ないはず。
このリストさえできてしまえば、成功は約束されたようなもの。簡単なものからドンドン片付けて作業の進み具合を楽しんでもいいし、一番重いものから挑んで眼の前の厄介事を片付けるのも良い。これは、食事の際に好きなものから食べるのか、それとも最後に残すのかに似ている。どちらか一方だけが正解ということはない。自分の好きな方、気持ち良いと感じる方を選べば良い。
どれから取り組もうとも、終わった項目にガッと線を引いて塗りつぶす気持ちよさは一緒なのだから。
ぼくはいつもこうやっていくつもの厄介な仕事を片付けてきた。傍らに置かれたクリップボードに挟まれたA4の紙に書かれているのは、いつだってやるべきことの一覧表だった。
ゲームを作っている今も、やるべきことの一覧表がある。今回のやることリストは、ぼくのゲーム開発経験不足のせいで分解能が荒く、いまだかつてなく混沌としている。1つ取り組むと付随する2つの項目が増えるようなありさまだ。
どうにも紙1枚では、まかないきれない量になってきた。いよいよToDoアプリの導入が必要かもしれない。
ToDoアプリには、さまざまな種類があり機能も豊富にある。だが、ぼくが求める機能は1つだけ。何より重要なのは、終わった項目にガッと線を引ける気持ちよさだ。
このリストを塗りつぶして片付けた内容と量を目視できる気持ちよさこそ、ぼくがToDoリストを愛用する最大の理由。なにをするかを知るのも重要だけど、なにをしたのかを知るのも同じくらい重要。