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雑草 Vs. コーヒー

by 唐草 [2024/04/28]



 2月の中頃にコーヒーの出し殻を地面に撒くと雑草対策になるという話をネットで読んだ。もしこの話が本当なら、夏場になると四方が雑草に覆われる家に住むコーヒ好きのぼくにはこれ以上ないほどの朗報だ。いつもと同じようにコーヒーを飲むだけで草むしりの手間から開放されるし、除草剤を買うコストもいらなくなる。
 こんないい話があるものなのかと色めきたった。だが、ネットで偶然見かけた1つの情報を鵜呑みにするのは危険だ。行動を起こすのは、セカンドオピニオンのように多角的に情報収集を収集した後でも遅くない。
 詳しく調べると予想通り真逆の情報も出てきた。コーヒーの出し殻は肥料になるという話だ。一体どちらが真実なのか?
 ぼくはどちらも信じなかった。だから、真実をこの目で確かめるために自宅の庭(と呼ぶにはあまりにも狭い隙間)で比較対象実験をすることにした。そんなことを2月頃に書いた。
 そして、暖かさとともに雑草が繁茂する季節がやってきた。勢いよく伸びるドクダミは観察に好都合な植物。その茂り具合を見れば、コーヒーの出し殻の効果に白黒つけることができる。サンプルが少ないので科学的とは言えない実験だが、少なくとも我が家では次のような結果を示していた。
 さぁ、これが2ヶ月に及ぶ実験の結果だ!
 出し殻を撒いた場所にも雑草は茂っていた。このことから除草効果はまったく期待できないと言える。そして、その茂り方は出し殻を撒いていない場所と同じだった。肥料にもなっていない。つまり、プラスの効果もマイナスの効果も何も観察できなかった。
 もしかしたら炭のように深く煎ったダークローストの出し殻なら除草剤になるのかもしれない。また、ドクダミやスギナのような日陰を好む雑草ではない園芸用植物なら出し殻が肥料になるのかもしれない。多様な要素があるのでこの一例だけで結論を出すのは早計だ。
 でも、少なくともぼくが愛飲する浅煎りのグァテマラ豆の出し殻は、我が家を悩ませるドクダミに対して何の影響もないことは確認できた。
 以上の結果からこう結論づけることができる。ぼくは2ヶ月間自宅の庭にゴミを捨てていただけ。