by 唐草 [2022/07/04]
暑いのでアイスコーヒーが飲みたい。でも、自宅でアイスコーヒーを豆から準備するのは楽じゃない。
まず、ホット用とアイス用で豆が違う。アイス用の豆は、もともと苦味の強い豆を深く煎ってさらに苦味を際立たせる。普段から苦味系コーヒーを好んで飲んでいる人は、その豆をアイスコーヒーにも使い回せる。ぼくのように酸味系の豆を好んでいるとそうもいかない。酸味系の豆から淹れたコーヒーを冷たくすると酸味がイヤな後味になってしまう。
それにアイスコーヒーに適した豆をドリップしてもすぐに飲めるわけではない。ホットで飲みたいのをぐっと我慢して冷めるのを待つしかない。氷を入れると薄くなってしまうので冷めるのは自然任せ。冷房を効かせていても400ccぐらいのコーヒーを冷蔵庫に入れられるようになるまで数時間はかかる。ボーッと待っているのも退屈。理科実験のように水冷したりと様々な工夫をして1秒でも早く冷ます努力をしても、キンキンに冷えたアイスコーヒーにありつけるのは20分ぐらいかかる。
市販のアイスコーヒーを買わずに手っ取り早く準備する方法はないものだろうか?コーヒーには様々な淹れ方がある。アイス向きの方法だってあるに違いない。
スタバのようにエスプレッソマシンを使って特濃コーヒーを作って氷で冷ますというのが最速の方法だろう。でも、アイスコーヒーのためだけにエスプレッソマシンを買うのは大げさだ。
冷ます手間が面倒なので、お湯を使わずに淹れる方法を考えてみよう。そうだ、水出しコーヒーがあるじゃないか。
ネットのレシピを参考に人生初の水出しコーヒーにチャレンジした。
挽いた豆を不織布の袋に入れて、あとは水に沈めるだけ。ネットを見るまでもない簡単さだ。
でも、この暑い季節に生水でやるのは不安だ。除菌のために一回沸騰させておこう。
あれ、ぼくはなんでお湯を沸かしているんだ?これを避けるための水出しコーヒーだったんじゃないか。しかし、安全に代えられない。
お湯が冷めるのに2時間。水出しに12時間。美味しかったけれど、時間かかりすぎ。二度と水出しなんてやらない。