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判断しかねるRT

by 唐草 [2015/02/01]



 2月になった。カレンダーをめくって「おっ」と思った方も多いのでは無かろうか?
 今年の2月は日曜日スタートでうるう年ではない。そのため一般的な日曜始まりのカレンダーだと4段に収まる。なんともこぢんまりと収まったカレンダーとなっている。こういう並びってなかなか珍しい気がする。ぼくと同じような感想を抱いた人は多かったようだ。
 ツイッターで、このようなカレンダーの並びになるのは約800年ぶりだというツイートが大量にリツイートされていた。
 えっ、いくらレアな並びでも800年ぶりってことはないでしょう。2月1日が日曜日なら良いわけだから、単純な概算で1/7となる。4年に一度のうるう年が挟まるのでもう少し確率は下がるが、1/7と1/4を掛け合わせたって1/28。目一杯可能性を考慮しても少なくとも30年に一度ぐらいあっておかしくない計算だ。
 PCのカレンダーをめくっていけば、すぐに答を確認することができるだろう。ここのブログのカレンダーでもよい。カレンダーをめくるのが面倒だったので、簡単なプログラムを書くことにした。カレンダー関数を使って西暦N年の2月1日が日曜日か否かを確認する。ただし、うるう年は除く。単純なプログラムだ。雑な作りなので1970年までしか対応していないが、事は足りるだろう。
 その結果2009年が、前回の4段に収まる2月だった。なんだ6年前じゃないか。
 こんな直近だったらプログラムを書くよりカレンダーをめくった方が早かったよ…。
 どうして800年ぶりなんていうデマが拡散されてしまったのだろう?
 素直に800年に驚いた人々が、事実を確認せずにリツイートしまくってしまったのだろうか?それとも、「こんなバカがいるぜ」と晒すつもりでリツイートしたのだろうか?
 どちらか一方だけが正解と言うことではないのかもしれない。素直に信じた人もいるかもしれない。リツイートされているから真実だと思った人もいるかもしれない。バカを晒すつもりで悪意を持ってリツートした人もいるかもしれない。釣られて信じる人を増やすためにデマだと知りつつリツイートした人もいるかもしれない。
 誰かの発進した情報をどういう意味で捉えるべきか。それを考える良いきっかけとしては、人畜無害で検証が容易な今回の話題は実に示唆的で適当なものだったのかもしれない。