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寂しいイベント

by 唐草 [2015/02/07]



 運動不足を感じたのでちょっと散歩へ行った。
 がっつり歩きたかったので、普段は自転車で行くことが多い桜の名所として有名な公園まで歩くことにした。もちろんまだ桜は咲いていない。でも、早咲きの梅なら咲いているかもしれない。咲いていなくともつぼみの具合を見れば、後どのぐらいで咲くのかも見当がつくものだ。
 公園に着くとまっすぐに梅が植えられているエリアへと向かった。
 開花状況は、ほぼ予想通りだった。早咲きの梅だけが、白い花を開いていた。その他の多くは、まだつぼみのまま。開く気配もほとんど無い。この感だと見頃はもう少し先だろう。2月の末ぐらいとぼくは読んだ。
 公園を廻っていたら中央広場に屋台のテントのようなものができていた。どうやら何かイベントをやっているらしい。近づいて様子を確認したのだが、会場は今日の天気よりも寒い様子だった。ほとんど人がいない。ぼく以外に客と思われる人は4,5人しかいない。屋台の中で働く店員の方が多い。もっとも働くといっても、客がいないのでヒマそうだったが…。また、まだ完成していないテントも見受けられた。
 なんなんだ。このやる気のないイベントは?
 広場の入り口に戻って看板を確認してみた。どうやらイベントは、今日かららしい。だが、とても初日とは思えない静けさが漂っている。なまじ開催期間が長いので、出店者側も緊張感がないのかもしれない。
 肝心のイベントだが、『地酒と酒器市』というようなイベントだった。
 うーむ、大人向けだな…。そしてぼくはまったく興味が無い。
 そういえば、数年前にも妙に閑散としているイベントに遭遇したことがあった。その時も『地酒と酒器市』だった。あまりに閑散とした様子が強く印象に残っている。混雑するイベントは多くあるので、様々な記憶がごっちゃになっている。でも、ここまで閑散としているイベントはそう多くない。だから、残念な事ながら自信を持って『地酒と酒器市』だったと断言できる。
 イベント会場の端で一昔前のダンスミュージックを流しているB級グルメ屋台の場違い感が、イベントの空気をよりいっそう冷ややかなものにしていた。