カレンダー

2024/01
 
   
       

広告

Twitter

記事検索

ランダムボタン

マイナンバーをコピーしたくない

by 唐草 [2024/01/15]



 マイナンバー制度が実施されるようになってすでに数年経っている。徐々に利用できる範囲が広がっているようだが、その効果に感謝できた場面は片手で数えるほどしか無い。
 その逆で面倒を被ったことの方が多い。特にぼくのように一箇所にとどまらず同時に様々な人や組織と仕事をしていると、マイナンバー制度は無用な事務確認を際限なく生み出す印象がある。
 その最たる例が、契約ごとにマイナンバーを提出することだ。そのことを年度末が近づくこの季節になると毎年思い出すことになる。今年も新規契約を結んだ組織からマイナンバーの提出を求められた。
 十分にシステム化されていれば個人番号を伝えるだけで良いのだろう。だが、個人情報保護が壁になっているのだろうか、実際にはとてもアナログで面倒な手段で個人番号の確認を行うことになる。大抵の場合、マイナンバーカードの券面を示せと言われる。
 今回はマイナンバーカードの両面を紙にコピーして郵便で送ってくれと指示の書かれた封書が届いた。考えられる限り、もっとアナログな手段である。行政サービスのDXの先鋒とも言えるマイナンバーの扱いがコレなのかと頭を抱えてしまう。
 もっとも手っ取り早くマイナンバーカードのコピーを作るのならコンビニのコピー機を使うのが良いだろう。だが、コンビニのコピー機の仕様を考えると二の足を踏んでしまう。コンビニのハイテクコピー機はスキャン内容を一時保存する。そこに個人情報満載のマイナンバーカードの両面が残るのは、たとえ短時間だとしてもいい気分はしない。同じ理由でクラウド印刷も避けたい。またもっと単純にコピー機にカードを忘れたら大惨事だ。
 面倒でも自宅内で完結する方法を採ったほうが安全だし、気分もいい。
 という訳で、スマホでカードの券面を撮影して、画像編集ソフトで切り抜いて、5年ぶりにプリンターで印刷をした。これで完璧にデータは守られた。
 と思ったら、スマホが自動的にマイナンバーカード券面の写真をクラウドにアップロードしていた。ぼくの顔写真、住所、性別、そしてマイナンバーは、いまやGoogleの手中にある。慌てて消したがすでに手遅れだ。