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IPv6だけの生活

by 唐草 [2024/05/09]



 ゲームの定時イベントに参加しようと早めにログインして待っていた。ゲームの世界でもぼくは5分前行動を厳守する。イベント開始の通知を待つぼくに届いたのは、サーバ切断を告げるエラーメッセージだった。
 前回のイベントは途中でエラー落ち(人類の英知の敗北だ。5/6の記事を参照)。今回はイベント開始前にエラー落ち。連続でイベントに嫌われてしまった。ゲームサーバはボロボロだな。
 と文句を言いながら手に取ったタブレットもインターネットに繋がっていなかった。WI-Fi状況は「インターネット未接続」だ。ゲームサーバが悪いわけではなく、我が家のネットワークが不調のようだ。普段からエラーの多いゲームサーバを問答無用に疑ったのは早合点だった。
 Wi-Fiの状況を改善するためにルータを再起動した。だが、Wi-Fiはインターネットに繋がらない。それどころか有線のPCもインターネットに繋がっていなかった。ルータのステータスは、IPv4は未接続でIPv6だけ繋がっているという初めて見る妙な状態になっていた。
 にわかには信じがたい状況だが、内容に偽りはなかった。IPv6対応を謳っているGoogleやAmazonは普段と何ら変わりなく表示される。Gmailの確認も問題ない。きっとアマプラで映画を見ることもできる。さすがGAFA。抜かりのない対応だ。
 その一方、IPv4にしか対応していないYahoo!Japanは、まるで回線が切れたときのようになにも表示されない。
 リモートワーカーであるぼくには致命的な状況だ。おそらくプロバイダ側の問題なのでぼくにできることはない。普通なら不具合に不貞腐れるだろう。ところが、ぼくの目には不便であると同時に、滅多にない珍事として写っていた。
 折角の機会なのでIPv6対応状況をこの目で確かめてみよう。不具合を好奇心を満たす材料にした。
 様々なサイトを見て回ったが、一番心に残ったのは自分のWebサイトであるここに繋がらなかったこと。まるで自宅から締め出された気分だった。
 トラブルに際して初めて理解できるインフラのありがたさと複雑さ。それを身を以て体験した。