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缶バッジを作りたい

by 唐草 [2014/11/29]



 再び缶バッジを作りたい欲求に襲われている。
 普段はデジタルデータしか作っていない。だから、自分の作ったものを手に取ることはできない。絵を描いても、ゲームを作ってもみんなモニターの中にしか存在しない。それでも満足できているのだけれども、やっぱり手に取れるものがあると喜びは倍増する。
 3Dプリンタがあれば、かなり遊べそうな気もするけれどそこまで大仰じゃなくていい。ちょっと手のひらに載せられる何かがあれば、もう十分だ。
 それを考えると、缶バッジは良いバランスだ。
 手軽に作れるし、アクセサリー的なわずかばかりの実用性もある。サイズもちょうど手のひらサイズ。
 先日作って以来、すっかり缶バッジの魅力に取り憑かれている。
 作りたいというストレートな欲求がぼくの中にある。
 でも、具体的にどんな図柄のバッジを作りたいのかと聞かれると困る。だって、なんのアイディアも無いんだもの。
 今は、純粋にバッジを作りたいとしか考えていない。
 ちょうど、お腹が空いているので何かを食べたいと考えているようなもの。何を食べたいかなんてまったく考えていない。甘いものなのか、辛いものなのか?たくさん食べたいのか、ちょっとでいいのか?そんなことも分かっていないけれど、ただ空腹を感じている。そんな状況に近い。
 さて、困った。
 とにかく作りたい。作って、自分の成果物を手のひらに載せたい。そういう欲求だけに駆られている。
 いったい、ぼくはどんなものを作りたいのだろうか?
 食べ物で例えたが、食事とは違う。あまり考えずに目の前にあったものを食べても腹は膨れる。失敗したなと思っても、空腹とは別れを告げることができる。でも、製作の場合はそうじゃない。適当に作っても満たされることはない。それどころか、満足できずさらなる欲求が溜まってしまうかもしれない。
 冷静にならねば…。