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2014/11
      
      

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小さくなっていく箱

by 唐草 [2014/11/27]



 月一で寄っているケーキ屋でケーキを買った。
 渡された箱は、今までの箱よりずっと小さくなっていた。
 今までは無地の白い紙箱だった。今日渡された箱は、店の住所や花の模様などがプリントされていた。箱を刷新したのだろう。それは間違いない。
 でも、どうしてサイズが変わってしまったのか。
 今までの箱は、ケーキ2個だとちょっと隙間があった。いつもちょっとした詰め物が隙間に挟まっていた。新しい箱は、2個にジャストフィットするサイズなのかもしれない。
 とは思うのだが、如何せん小さすぎるように思える。こんな小さな箱にいつも食べているケーキが2個も入るとはにわかには信じがたい。
 となると、考えられることはひとつしかない。
 箱だけでなく、ケーキも小さくなった。
 確かに、ここのところの材料高騰や物価上昇などの影響を受けてケーキの大きさやお値段は徐々に変化していた。ケーキの高さが低くなったし、内税だった消費税が外税になったりと実質値上げを重ねていた。
 ついに、ケーキのサイズを小さくするという抜本的改革に乗り出したのだろうか?
 小さな箱を見ているとそうとしか思えなくなってくる。一度疑いの眼差しを向けると、ますますケーキが小さく見えてくる。
 ショーケースに並んだ見慣れたケーキも確実に小さく見える。
 さて、実際のところ小さくなったのだろうか?
 家に帰って早速箱を開けてみたがよく分からない。2個のケーキがパズルのピースのように隙間無く箱に収まっていた。
 ただ、鶏唐揚げ定食を食べて1時間しか経過していないのに、ケーキ1個をペロリと食べられたということは、やはり小さくなったのかもしれない。胃袋は正直なはずだ。たぶん。それとも、これが別腹というヤツなのか!?