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ついに公開したけれど

by 唐草 [2024/05/18]



 完璧を目指すよりも、勢いに任せて踏み出す方が大切な時がある。たぶん、今日がそのとき。ついに腹を括ってゲームを公開した。
 予定していたすべての作業が完了して合計120項目近くあるToDoリストが空になったのは事実。リストだけ見れば計画を成し遂げた感がある。でも、満足感も達成感もない。自作ゲームで遊べば遊ぶほど気になる点やチェック漏れが見つかるからだ。
 それでも完璧を目指して足踏みしていても何も始まらない。不出来だと分かっていても飛び立つほうがプラスになると判断した。今のぼくが自作ゲームにできることは94%を94.25%にする小さなことだけ。それなら心機一転、次のプロジェクトに取り掛かったほうがいい。
 そう自分に言い聞かせて公開したけれど気分は晴れない。むしろ胃が痛くなってきた。
 ぼくがこれまでネットで何かを発表したときは、たいていイベント経由だった。つまり、イベントの締切を口実にできた。でも、今回はすべて自分のペース。見切り発車を言い訳できる余地はない。
 また、公開したゲームが野良のWindowsアプリだということも技術的側面での胃痛の原因。今のPCはガチガチにセキュリティーが固められている。どこの馬の骨とも知らない野良アプリの実行は固く禁じられている。
 フリーのインディーゲームなんてものはセキュリティーの隙間を縫うような存在。制作者の善意を信じて実行するしかない。だから、ぼくのゲームをダウンロードすると警告が出まくる。それでは終わらずインストールも警告まみれだ。
 公式ストアを通さない野良アプリなのでこれで良いはずなのだが、警告まみれの様子を目にすると何か大きなミスをしでかしているのではないかと思えて落ち着かない。最後にこんなセキュリティー上の大きな問題が存在しているなんて考えてもいなかった。
 ゲームを公開すれば肩の荷が降りると思っていた。でも、思い出した。ゲーム公開後は1のポジティブな感想に対して、その倍はネガティブな意見が来る。またバグ報告は延々と届く。
 どうせ50DLぐらいだろうけど、気苦労は尽きそうにない。