by 唐草 [2014/08/21]
真偽は不詳だが、面白い話を聞いた。
昔行われていたスポーツの間違った指導法という話題の定番といったらこれだろう。昔は、「水を飲むな」と指導したという話だ。ぼくの世代ではすでに古い話となっていたし、そもそもスポーツに縁のない生活を送ってきたので、実際に「水を飲むな」と言われた経験はない。
でも、根性論が幅を利かせていた時代には、日常的なことだったらしいと聞いたことがある。
水を飲むな!なんて指導は、今の感覚からでは信じられない。スポーツ科学が発展した今では、最低の指導だと断言される内容だろう。
実際に水を飲ませなかったらバタバタと選手が倒れてしまったのではないだろうか?
実は、今ほど熱中症になる選手はいなかったという説がある。これも含めて真偽不詳で確認のしようがないのだけれど、こんな説があるらしい。
前提条件として今ほど暑くなかった。これは大きいが、別の要因があるので水分補給が不十分でも平気だったらしい。
それは、今より多くの塩を食事を通して摂取していたから。
減塩が叫ばれる以前の食事は、今よりずっと多くの塩を含んでいた。漬物にしろ味噌汁にしろ焼き魚にしろ今よりもずっと多くの塩を含んでいた。だから、汗で多少ナトリウムが流れ出ても容易に補うことができた。また、大量に汗をかくと体に蓄えたナトリウムがすべて流れてしまうので、それを防ぐために水の摂取を控えた方が良いという理論らしい。
説得力があるようにも聞こえる。
確かに健康志向の減塩の話を聞くようになってから熱中症が増えたようにも思える。この説、真実なのだろうか?ちょっと気になるが、体を張って実験するつもりはない。