by 唐草 [2017/11/25]
愛用のマフラーをどこかで落としてしまったことに気が付いた昨日からの続き。
落としたと思われるマフラーは、お気に入りの品。それだけでも無くしたことが悔やまれる。だが、落としたものがなかなか高価な品だとなれば悔しさは一段と高まる。外で落としたということを易々と認めたくないので、今日も朝から家を捜索してみた。だが、成果は無かった。昨日あれだけ探して見つからなかったんだから、もう一度探したって成果が上がらないのは薄々気が付いていた。それでも探さずにはいられなかったのだ。
これで、落としたことはハッキリした。
では、いつ、どこで落としたのか?それが問題である。
最後に身につけたのは木曜日。目をそっと閉じて木曜日のことを思い出す。
木曜日は朝から強い雨が降っていた。だから、いつもの自転車ではなくて、雨合羽を身につけてママチャリで駅の駐輪場へと向かった。雨ガッパを身につけているので、マフラーは鞄の中に入れていた。駅の近くの駐輪場で雨ガッパを脱いだが、その時もマフラーは出さなかった。
そして、時は流れて午後3時頃。仕事を終えたぼくは、駐輪場へ戻ってきた。その時には、雨はすっかり止んで、青空が覗いていた。ママチャリのカゴにカッパを入れたビニール袋と自分の鞄を入れようとしたら入らなかった。だから、鞄の中身を減らすためにマフラーを取り出して首に巻いた。これが、最後にマフラーに触れた記憶である。この後、帰宅して服を着替える際にマフラーに触れた記憶は無い。
この記憶が正しいのであれば、駐輪場にマフラーを落とした可能性がある。ちゃんと管理されている有料駐輪場なので、駐輪レーンに明るい色のマフラーが落ちていたら届けられているかもしれない。
一縷の望みを胸に駐輪場へ向かった。
管理しているシルバー世代の爺さんたちに落とし物の有無を聞いたが、マフラーの落とし物は無いとの事だった。残念。
だとすると駐輪場から家までの10分の間に落としたことになる。木曜日と同じ道で周囲に目を凝らしながら走ってきた。だが、目を惹く明るい色の長い布きれなんてどこにも無かった。落としたその日なら見つけられたかもしれない。でも、落としたのは2日も前である。親切な人が、ガードレールか何かに結んでおいてくれでもしない限り、どこかへ飛ばされてしまっていることだろう。
すっげー、くやしい。