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微調整を試みる

by 唐草 [2015/05/26]



 チェーン破断という深刻な故障の修理を終えたぼくの自転車。これで復調かと思われたのだが、自転車屋から思わぬ事を告げられた。
「リアのギアが減っているから、変速の調子が悪くなっている。完全に直すにはスプロケット(ギアのセット)の交換が必要かもしれない」
 これは、なかなか深刻な症状の告知だ。
 その告知は、残念だけれども大正解だった。
 減っている下3段のギアのかみ合わせが明らかにおかしい。負荷をかけずに回しているだけなら問題は無いのだけれども、加速しようとペダルを踏み込むとチェーンがずれてしまう。常に変速途中のような状態に陥って、ギアとチェーンがかみ合わずにガチャガチャとイヤな音を立て続ける。
 ハッキリ言って、9段ギアの下3段が使い物にならない状態だ。やはりスプロケット交換しか道はないのだろうか?
 このまま何もせずスプロケット交換をするのは悔しい。自分で可能な限りいじり倒して調整をしてみよう。それでダメなら交換しかないと諦めもつく。
 今の不調は負荷をかけないと現れない。スタンドに自転車をのっけてペダルを回しているだけじゃ絶対に発現しない。だから自宅で調整を行えない。走ったり止まったりを安全に繰り返せて、なおかつ自転車の横で作業をしても問題のない場所が必要だ。
 そんな都合の良い場所は多くない。プラスドライバーと六角レンチを持って近所の大きな公園まで行くしか選択肢は思いつかなかった。
 夕方の公園で、自転車に乗って少し走っては、下りてネジを少し回すという不審な行動を繰り返していた。
 穏やかな設定から、ギアを1段使用できなくなるような極端な設定まで色々試した。途中でチェーンが外れてしまったり、ネジが抜けたりとトラブルにも見舞われた。ぼくができる範囲のすべてを試してみたが、状況は改善しなかった。
 あぁ、スプロケット交換しかないのか。財布に厳しい展開だ。